始まりは お家ティータイム
私は今、紅茶とスコーンがメインのティールームを
している。細々と続けて今年で12年が経った。
と、さらりと言ったものの。
自分のお店を持ちたいなんて考えたことは
実は一度もなかった。
育った家庭は全く商売家系でもなく、
祖父はどちらも公務員。父は会社員。
そして私は社会人になってからは販売や会社員を色々変わりながらも普通に働いていた。
習い事をしたり、次の休みはどこに行こうかな〜と週末を楽しみに頑張って仕事をする。
そんなごく普通の会社員だった。
正社員で安定もしていた。
それが、何がどうしてこうなったのか⁈
私の人生がぐるりと変わったのは
17年前にイギリスに行くと“決めた”時だと思う。
その流れを思い返すと、
本当によくできた物語のようで。
そもそもなぜ紅茶とスコーンなのか?
それはティールームを始めるずっと前から
私はスコーンが好きで自宅でよく焼いていた。
焼きたてのあつあつのスコーンと紅茶を楽しむ時間はそれはもう至福のひとときだった。
美味しいお菓子、目にも美しいケーキ…
魅力的なスイーツはたくさんあるけれど
たっぷりの紅茶と一緒に、素朴な
『焼きたてスコーン』を頬張るティータイムは
なぜかとてつもなく幸せ感があって、
あったかくて、心がホッとした。
いつも母と一緒にそんな時間を過ごして、2人して
『はぁ〜幸せだねぇ…』と笑顔になった。
こうしてスコーンのあるティータイムに夢中になった私は、近くにも素敵なTea roomはないかと探すものの、当時はなかなか見つからず。
あっても求めてるスコーンじゃなかったり。
こんなお店があったら絶対に行きたいのになぁ…
なぜないんだ…と悶々とする日々が続いた。
その後スコーンとは必ずセットで楽しむことになる紅茶もせっかくなら勉強してみようかと紅茶教室に通い出した。
ある日のレッスンで私の意識を持っていかれたのが
先生の『イギリス紅茶留学』の話。
え?紅茶で留学とかあるの⁉️
このあたりから少しずつ…
台本通りに動かされていた?と思うくらいに自分の意図しないところで色んなピースがピタッ、ピタッとはまり出した気がする。
私の人生感もこの頃から少しずつ変わり出した。
ともあれすべては“至福のお家ティータイム”から
始まりました🫖