鉄血宰相ビスマルクとの名コンビ。ドイツ帝国皇帝ヴィルヘルム1世の大型金貨
<はじめに>
人気のドイツ産アンティークコインから、ドイツ帝国の前身、プロイセン王国の大型金貨の紹介です。
ヴィルヘルム1世というとなかなか馴染みがない人物ですが、かの鉄血宰相ビスマルクと共にドイツ帝国を築き上げた人物です。
アートとしても美しい、大型コインです。是非ご一読くださいませ。
<コインデータ>
名称:ヴィルヘルム1世 プロイセン王国 20ダカット金貨
発行年: 1861年
発行国: プロイセン王国
発行枚数:不明
鑑定済み枚数:PCGS 1枚
グレード:SP63+ 最高鑑定品
市場価格:350万円~
商品はこちら
<コイン概要>
1861年にヴィルヘルム1世治世のプロイセン王国で発行された20ダカット金貨です。
鑑定機関PCGSでSP63という高評価を受けています。同種のコインはPCGSでの鑑定歴がなく、事実上の最高鑑定品になります。
表面にはドイツ帝国の始祖となる、プロイセン国王ヴィルヘルム1世の肖像と芸術家達のモチーフが、
裏面には太陽神ヘリオス、4頭の馬、そしてベルリンに所在する王立博物館が描かれます。
ギニーやポンドに並んで固定ファンが多いダカット金貨ですが、その中でも最大級の大きさになる20ダカット金貨は見栄えが良く、希少性も高い一品です。
コインが発行された1861年はヴィルヘルム1世がプロイセン国王に即位した年でもあり、芸術賞の為に発行されたという背景も相まってコインのデザインが非常に手の込んだものとなっています。
150年前に発行されたとは思えない輝きをもつ、アートとして美しい大型金貨です。
是非一度ご覧頂きたく思います。
商品はこちら
<清廉な王と鉄血宰相の名コンビ>
ヴィルヘルム1世がプロイセン王の座に即位した時、彼の年齢は既に63歳でした。当時の平均寿命を考えても、この年齢から何ができるだろうというタイミングです。しかし、ヴィルヘルム1世はそれから25年以上も王として国を導き、その途上でドイツの統一まで成し遂げています。
ヴィルヘルム1世は王家の人間でありながらも軍人・騎士としての気質が強い人物でした。嘘を吐かず、約束を破らず、一度決めた事はやり通し、それでいて謙虚であるという、清廉さを体現したような性格で、ある意味では政治向きではないと言えたかもしれません。
そんな彼の治世を強く支えた臣下は「鉄血宰相」の名で知られるビスマルクでした。
ビスマルクは軍人的な王の気質を見抜き、政治的側面に良くも悪くも強く出ないヴィルヘルム1世の在り方を上手にくみ取りながら内政・外交共に立ち回り、19世紀後半にはビスマルク体制と呼ばれる同盟網を組み立てました。
しかしこの両名はお互いを信頼しつつも人間性が合致していたというわけではないようで、むしろヴィルヘルム1世は常にビスマルクに対して一定の緊張感をもって接していたようです。実際、しばしば意見対立し、時にはけんかの様相を呈することもあったと言います。
一方、宰相は国王が任命・罷免する権利を有していたため、ヴィルヘルム1世はいつでもビスマルクを手放すことができました。それでいて自らの崩御までビスマルクを重用し、今わの際にはその後を彼に託す遺言を残すなど、強い信頼を持っていたことが伝わってきます。
歴史上の知名度では臣下であるビスマルクに一歩劣るヴィルヘルム1世ですが、ビスマルクの名が後世広く知られることになったのは皇帝とビスマルクの間に強い信頼関係があったことも見逃せないでしょう。
ECサイトにも数々の歴史あるコインを掲載してますので、是非ご覧ください!
https://cocoin.jp/
Wilhelm I and Bismarck.