”売れ残りの名作”パナマ・パシフィック オクタゴナル 50ドル金貨
<コインデータ>
名称:パナマ・パシフィック オクタゴナル 50ドル金貨
発行年:1915年
発行国:アメリカ合衆国
発行枚数:645枚
グレード:MS63
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<アンティークコイン概要>
1915年にパナマ太平洋万国博覧会の資金調達目的に発行されたコイン。通称"パナマ・パシフィック"です。
鑑定機関PCGSでMS63という素晴らしい評価が付けられています。
表面には知恵と技術の神、ミネルバの肖像と、お馴染み「IN GOD WE TRUST」の文言、
裏面にはミネルバを象徴するフクロウとパナマ太平洋博覧会記念の文言がデザインされています。
非常に独特なオクタゴナル(八角形)型のコインで、発行枚数も645枚と少ないため、近年ではオークションで見かけることも減ってきているコインです。
直径46㎜,重量83gの贅沢なサイズ感に、アメリカコインらしいシンプルなデザインは大変見応えがあります。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。
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<未来は誰にもわからない!実は”売れ残り”の金貨>
パナマ・パシフィック金貨は珍しい形状・美しいデザインで人気の高い金貨です。発行枚数も645枚という事で希少性も備えており、アメリカアンティークコインの名作の1つと言えるでしょう。
しかし実はこのコイン、発行当時のアメリカではあまり人気が出ず、なんと”売れ残り”をしたコインなのです。
パナマ・パシフィック金貨はオクタゴナル(八角形)と、ラウンド(円形)の2デザインが1500枚ずつ発行されました。
しかし、売れたのはオクタゴナルが645枚、ラウンドが483枚のみでした。そして残りは溶かされて金に戻されたということです。(もったいない…!)
素敵なデザイン・大型のサイズゆえによっぽどの高価で販売されたのか?というとそうでもなく、コイン額面の50ドルに対して販売価格はわずか100ドル。
今の相場であれば一も二もなく飛びつきたくなってしまいますが、当時のアメリカ西海岸はまだまだ給与水準が低かったこと・コインというものに興味を持つ富裕層が多くなかったことから、中々注目されなかった背景があります。
それからおよそ100年が過ぎて現在。
かつての売れ残りのコインが、誰もがうらやむ至高の一枚になっているのが、アンティークコインの面白さを正に体現していると言えるでしょう。
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