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あの時の熱で


ひとりっ子で鍵っ子の私は


用心深く簡単には人を信用しない。


だから


最初からこの国はあてにならないと思っていた。


私は去年の3月末に熱が出たのだ。


4日間39度を超える熱で

解熱剤を飲むと38度に下がるが

2時間ほどでまた上がるを繰り返した。

結婚するまで貧乏だった私は

親が健康保険に入っていなかったのもあるが

熱があっても病院に行かないなんて

別に普通だったし、

20年くらい前

子どもたちがまだ幼い頃に

私単独でインフルエンザになった事があって、

しかも子どもを連れて病院に中々行けず、

我慢してしまい3日目に病院に行ったから

薬は効かず5日間熱が出たのだ。

娘がまだ2歳で私にべったりだったから

花粉症で沢山持っていたマスクをして

ずっと同じ部屋で過ごすしかなかった。

でも運がいいことに誰にも移らなかった。

その経験と花粉症でなんとなく

マスクは有効的なのかなと思っていた。

だから去年熱が出た時もマスクをして、

解熱剤を飲んでじっと布団の中で寝ていた。

まだコロナの情報は錯綜していて

どうやら病院は診てくれないらしいし

PCR検査もどこでやれるのかも

よくわからなかった。

そもそもただの風邪だろうと思っていたし

解熱剤を飲んで熱が下がったら

家族に買ってきてもらったお握りを食べたりして

4日目の夜に熱が37度まで下がり

これで治ったなと思った。

でも

これだけでは済まなかったのだ。

きっちり2週間後に長男が熱を出したのだ。

この時私は元気だったから、

何秒置きだかにお金を取られる

保健所に電話を掛けた。1200円もかかった。

結局無駄なお金を払っただけの無駄足で

どうにもならないまま

息子は丸2日39度近い熱が出た。

熱が下がったところで近所の病院が診てくれたが

当然何なんだか分かるはずもなく

まぁ風邪だろうとなった。

緊急事態宣言になったばかりで

息子の会社はまだどう対応するか

決まっておらず話が二転三転し

結局1ヶ月休みになったのだ。

世の中ははじめての緊急事態宣言下

夫の会社もテレワークになり

大学も休みになった。

大人家族の長期休暇に突入したのだ!


写真は徳島県の鳴門の渦潮
遊覧船からの眺め


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