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[危険?] 旅の安全対策4 フィリピンの「病気」編 [被害ゼロの元協力隊員の旅の準備]
旅でのトラブルは、後から振り返れば笑い話に終わることも多いですが、万が一被害に遭えば旅を中止したり、その国の印象がネガティブに終わってしまいます。
被害に遭わないためには、知って対策しておくこと!
この記事ではフィリピンを旅行する人向けに、フィリピンに特化しての病気と対策を紹介して行きたいと思います!
もしフィリピンへ旅行するなら!こちらも参照ください。
● 関連記事:通向けのフィリピン観光情報
[元協力隊員がオススメする] フィリピン旅行 in deep [旅人レベル中級〜上級者向け]
出発前に、旅の目的に合わせた予防接種
・短期旅行者
麻疹・風疹のほか、インフルエンザ・新型コロナが必須。
その他A型肝炎、水痘が推奨。
・1ヶ月以上の長期滞在
麻疹・風疹のほか、インフルエンザ・新型コロナ、A型肝炎が必須。
その他水痘、B型肝炎、破傷風、日本脳炎が推奨。狂犬病も。
・最新の情報はこちらをチェック
⚫︎厚生労働省:海外渡航のためのワクチン(予防接種):一覧で渡航先別に必要なワクチンがわかる!
食べ物には気をつけろ!
● マンゴーが意外な伏兵
フィリピンの市場には、珍しい果物や野菜などがあふれています。その中でも、おいしいのはマンゴー!
フィリピンのマンゴーは夏である4〜5月頃にシーズンを迎えますが、1kgで40〜60ペソ(120〜200円ぐらい)と大量のマンゴーを目にします。
しかし、このマンゴー。ウルシ科なので大量に食べるとアナフィラキシーショックを起こすことがあります。体質にもよりますが、弱い人は少量でも症状が出ることも。
ちなみに、私は1日3、4個食べても特に何もありませんでした。本当に、人によりますね。
なんにせよ見慣れない食材は少し食べてみてから時間を置いて、安全を確認するのをオススメします。
● 東南アジアやインドではお馴染みのアレ
そう、下痢です。
生の魚や肉を避けるのはもちろん、生水や氷は避け、食材などは火が通ったものを選びましょう。
食べ物を通して感染する病気の種類はコレラ、細菌性赤痢、サルモネラ症、腸チフス、アメーバ赤痢、A・E型肝炎、などなど。自分がよく飲む腹痛薬や、経口食塩水が簡単に作れるポカリの粉末は必携。
フィリピンにはキニラウ(Kinilaw)と呼ばれる、半生のマグロなどの魚を、細かく刻んだタマネギやトマト、生姜とニンニクと塩、柑橘類のカラマンシーで味付けした酢の物があります。ミンダナオ発祥の郷土料理で、ビサヤ(セブなどのフィリピン中部〜南部地域)ではよく食べられます。
もちろん当たる危険はあるのですが、どうしてもおいしくて住んでいた時はよく食べていました。
海外は、こういうリスクと楽しさのバランスが難しくも、面白いところ!
● 川や水たまりに入らない
国によっては住血吸虫などの虫や寄生虫などが入ってしまい、化膿した傷が骨髄まで及ぶこともある。砂浜を裸足で歩くのも、寄生虫の幼虫が体内に入り込んだり、刺されると死に至るような海洋生物を踏んづけたりしかねない。必ずサンダルを履こう。
● シュノーケリング・ダイビングでは
日本でもマリンスポーツをやっている人なら馴染みがある、カツオノエボシ(クラゲの一種)やガンガゼ(大型のウニのようなトゲの長い生き物)は、触らないように要注意。そのほかにも毒のある生物はいるので、海岸や海の中では生き物に触らないのが鉄則。生物多様性の保護の観点からも、触るのはやめよう。
※たまに悪質なダイビングショップだと、写真撮影時に触るよう言われたりするが、断ろう。そして口コミなどにその旨は書き残しておこう。
要注意!かかりやすい病気、かかったら死ぬ病気
● かかりやすいので対策をしっかり!デング熱
世界で一番人を殺す生き物、何だと思いますか?…それは蚊。
日本でもお馴染みですが、フィリピンでは蚊の一種であるヒトスジシマカがデング熱を媒介します。すでに感染している他の生物から、新たに刺した人へと感染するので、特に人が多い場所では要注意。
暑いのでつい薄着でいたくなりますが、長時間外にいる時などは薄手の長袖・長ズボンを着用しましょう。もしくは、OFF(フィリピンの薬局で販売されている蚊除けクリーム)を小まめに塗りましょう。日焼けよりも、蚊除けの方が、フィリピンでは重要度が高い!
◯OFF製品ラインアップ。肌の弱い人は子ども用やベビー用を選ぼう。
デング熱は基本的にかかっても死にませんが、回復まで1週間程度高熱で寝込み、内臓にもダメージがある病気です。症状の重症度にもかなり個人差があり、数日で回復に向かう人もいれば、1週間ずっと寝込んでいるような人もいます。万が一かかったら、できるだけマニラの日本人会の病院に問い合わせて、治療してもらいましょう。難しければ、近隣の病院でその旨を伝えましょう。
また、デング熱にも型がいくつかあり、以前にかかった型と同じ型にはかからなくなりますが、他の型にかかると重症化しやすくなります。以前にかかったことのある人は、特に注意が必要です。
● かかったら死ぬ!致死率100%、狂犬病
狂犬病、日本もかつては流行地であり、日本以外のほとんどの国が流行地である病気。フィリピンもご多分に漏れません。
犬由来の感染はフィリピンでも根絶に近い状態ではありますが、名前から犬だけが感染源と誤解されやすいですが、哺乳類は割と感染源になり得ます。猫やコウモリ、猿なども感染源。
狂犬病を持っているこれらの生物に噛まれたり引っかかれたり、傷のある部分を舐められたりすることで細菌に感染し、発症するという仕組みです。ですから、かわいいからと野良犬や野良猫に触らない、野生動物には近寄らない、これが一番の対策方法です。
万が一噛まれたり引っかかれるなどした場合には、よく患部を洗った後、暴露後接種と言われるワクチンを3回に渡って決まった時間に受けなければなりません。
まず感染してから24時間以内に1回、36時間以内に1回、1週間以内に1回です。
狂犬病は潜伏期間が最長で2年ほどになることもあり、ワクチンを受けないと気が付かないうちに進行し、発症し死に至るというケースがあります。実際、2006年にフィリピンから帰国後、2ヶ月の潜伏期間ののちに発症し死亡した日本人がいました。
◯狂犬病について、もっと詳しく知りたい方はこちら
最後に
今回は、特にフィリピンでかかりやすい病気などのトラブルと、その対策について紹介しました!いかがだったでしょうか?
旅のリスクは知って対策することで、ある程度防げるもの!
個人的には、この対策で特に大きな病気をすることもなく、無事に2年間のフィリピン生活から帰国することができました。
海外旅行では、いつもと違う環境や移動の多さでストレスや疲れを感じやすいもの。常備薬を持ってくる、こまめに休憩や水分補給をする、無理をしないことも、基本ですが大事にしたいものです。
他にも安全対策の記事を、この機会にチェックしてみてください!
基本編、犯罪編、災害編と、前回までご紹介させていただきました。
● 関連記事:安全対策の基本編
● 関連記事:フィリピンの犯罪編
● 関連記事:フィリピンの災害編
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