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【書評】心に巣食う闇を描いた法廷サスペンス小説『死刑にいたる病』

はじめに

こんにちは。今日は、櫛木理宇さんの法廷サスペンス小説『死刑にいたる病』をご紹介したいと思います。この作品は、人間の心の闇と法律の間で揺れ動く主人公の葛藤を鮮烈に描いた一冊です。

あらすじ

主人公の弁護士・真田は、連続殺人事件の容疑者である柏木の弁護を担当することになります。柏木は、自らの罪を認めながらも、その動機について語ろうとしません。真田は、柏木の心の闇に迫るため、彼の過去を調査し始めるのですが…。

登場人物

  • 真田:主人公の弁護士。正義感が強く、依頼人の心の闇に迫ろうとする。

  • 柏木:連続殺人事件の容疑者。自らの罪を認めながらも、その動機を語ろうとしない。

  • 篠原:真田の助手を務める若手弁護士。真田とは対照的な性格。


魅力的なストーリー展開

本作は、法廷での駆け引きだけでなく、登場人物の心理描写にも重点が置かれています。真田が柏木の心の闇に迫るにつれ、真相が少しずつ明らかになっていく過程は、読者を飽きさせません。また、真田自身も過去のトラウマと向き合うことになり、複雑な心境の変化が丁寧に描かれています。

読後感

読み終えた後は、人間の心の奥底に潜む闇について考えさせられます。同時に、法律と正義の関係性についても問いかけられる思いがします。重厚なテーマを扱いながらも、ページをめくる手が止まらなくなる面白さがあるのは、作者の力量の賜物でしょう。

オーディオブックのメリット

今回ご紹介した『死刑にいたる病』は、Amazonオーディブルでも聴くことができます。voice actorの平田楓人さんによる熱演が、登場人物の心情をより深く理解するのに役立つはずです。通勤・通学中や家事をしながら、いつでもどこでも本の世界に浸ることができるのは、オーディオブックならではの魅力ですね。

さいごに

法廷サスペンスに心理描写を織り交ぜた『死刑にいたる病』は、ミステリーファンにはもちろん、人間ドラマが好きな方にもおすすめの一冊です。ぜひ、Amazonオーディブルで平田楓人さんの朗読と共に、この物語の核心に迫ってみてください。きっと、人間の心の深淵に思いを馳せる reading体験ができるはずです。

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