魅力の基準が変わった
仕事に責任を持たなくてはいけない。
それは、すなわち「人よりも優れていて、有能でいなければならない」だった。美人で気が利いて、仕事のクオリティも高くなくてはいけない。
そこに向けて、努力しなければいけない。その状態になっていない私はなんてダメなんだ。ダメな私は仕事も十分に念入りに慎重に、お客様の期待に応えなければ…答えられないうちは低価格でやるしかない。
そんなモヤモヤとグルグルで、苦しんでいた。
ある人に「あなたは魅力がある。そして、魅力があるとかないとかはどうでもいい」と言われた。
矛盾するようなこの言葉。
私の中で「魅力」とは「ヒエラルキーの最上位の人」という意味合いだった。
けれど、この言葉をもらったとき 「魅力」とは、上下の関係では計れないものだ。はっきりわかった。
上下、優劣、ヒエラルキーといった測り方は、この世界のほんの一部でしかない。その一部が全てだと思っていた。
「魅力」という言葉で世界は何百倍にも広がったのだ。
ダメなところがある。できないこともある。間違える。臆病になる。自信がない。技術が足りない。センスがない。頑固。負けず嫌い。
全部ぜーーーんぶ含めて、魅力。
もっているのに、出さないのは、恥をかきたくないから。
もしかして、隠さないで出したほうが、愛されるのかもしれない。たぶん間違えても、技術が伴ってなくても、センスがなくても、許してくれる。それでも離れない人がいてくれる。それほど優しい世界に住んでいる。
ありがたいな。
だからこそ、もっと自分自身に近づけるように、世界観を突き詰めよう。
見えない世界はおもしろい!