裁判所の教員の仕事の仕分けを検証してみた①
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労働時間と認める編
田中まさおさんの教員の時間外勤務の裁判で出てきた表が巷を賑わせてますが、これを検証したいと思います。
まずは、労働時間と認めてもらった方。
こちらもツッコミどころ満載なので、現場の声をお届けします。
ちなみに、前提として、時間をかければたくさんかけられるので、最低限のクオリティとして計算します。
大体OKなら◯、あと少しなら△、全然実態と違うなら✖️をつけてみます。
掲示物の作成(月30分) △
作成はこれで良いでしょう。
でも、児童の描いた絵を掲示したりするのにも1回30分くらいかかります。
なので、月1時間は欲しいところです。
翌日の授業準備(1コマ5分) ✖️
いや、これはあり得ないでしょう。
全教員を敵に回しましたね、これ。
プリント一枚作るのにも5分以上かかります。
下手すると選ぶだけでもかかります。
原稿があって印刷するだけならいけますけど。
図画工作科や生活科で活動の材料用意するとか、活動の準備するとかとなると、もっとずっとかかるし、家庭科や理科の実験、実習となると1時間はかかると思います。
家庭科なら、すべての調理器具とお皿等を煮沸消毒しなくてはなりません。
材料を買ってきたりということもあるし、ミシンの修理とかもしなければなりません。
図画工作科でも、カッターの刃の調整や、共用インク、絵の具、ローラーの準備とか片付けとか、
算数でも教具を運んできて数量確認して、掛け図を用意して…
いやいや、5分で終わる教科の方が少ないと思います。
企業だったら、45分のプレゼンの準備を5分でできるんでしょうか?
朝自習の準備(1回10分) ◯
これはいけます。
なぜこちらの方が授業準備より時間がかかるのか謎です。
業者テストの採点(1回60分) ◯
採点と評価システムへの入力を合わせて60分でいけそうです。
週案簿の作成(週30分) △
微妙ですね。
専科とかあるんで、学年とか専科との調整も加味すると終わりませんね。
私はここには時間かけてますんで、私は1時間くらいかかるかも知れません。
支援級は一人一人作らないといけないので、絶対1時間はかかると思います。
花壇の草取り・管理(月10分) △
植木鉢も入れると、そんなものではすみません。
植木鉢と学級農園があるなら、最低限、週10分と、年3回の1回当たり1時間ですかね。
でも、学校差と学年差があるので、平均すればこんなものかな。
通知表の作成(児童一人当たり40分) ✖️
所見だけでも、総合所見、総合的な学習、道徳、外国語と4つあります。
終わるわけないです。
評価だけでもそんなもんではすみません。
1人1時間でも終わらないかも。
評価基準の入力に関しては、評価基準の入力にも毎学期1時間はかかるし、それを学年で確認して共通理解はかるのも、毎学期2時間はかかりますので、
1人1時間プラス、毎学期3時間が順当でしょうか。
学年便りの作成(1回2時間) ◯
これはいけると思います。
校外学習の準備(1回3時間) △ 高学年は✖️
校外学習によります。
必ず下見に行くので、遠いと、もちろん3時間では行ってくることはできません。
近場か、下見抜きなら、校外学習届けや計画なら物品の準備で3時間は順当かと思います。
遠かったら半日から1日かかると思います。
修学旅行なら計画立案込みで4日ですね。
近場の宿泊でも、宿泊なら、打ち合わせにも行くので合計2日はかかると思います。
家庭訪問の計画表作成・実施(1回3時間) △
何回と考えてるんですかね?
1回3時間で計算しても良いけど、年間10回以上はありますね。
学級懇談会の準備(1回2時間)◯
これはまぁいいでしょう。
保護者メール登録の確認(1回1時間) ◯
これもまぁいいでしょう。
扇風機の清掃とビニール掛け(1回30分)◯
むしろ、これが勤務時間と加味されることにびっくりです。
エアコンのスイッチの入切記録簿の作成(月5分)◯
同じく、こんなことより、勤務時間に加味してほしいことはたくさんあります。
教室のワックスがけ(1回1時間)◯
これもいけるでしょう。
まとめ
教材準備と通知表作成のカウントがおかし過ぎるなと思います。
勤務時間と認められた分だけでも、残業は免れないと思います。