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私は里親です!って伝えた方がいいの?

自分が里親だ、とか縁組と周りに伝えますか?

仲間との会話で時々出てくる
「自分が里親或いは縁組だと言いますか?」
という話題。

最初に伝えておくと
この問いに 「正しい答え」 は有りません。
答えは無いけど
noteを見た人に伝えたいのは
色んな当事者の考えがあるという事。
そして、それを「そうなんだね」って
受け取ってもらいたい という事です。


里親の立場から考えたとき

里親は、実親と離れて過ごす期間
実親の代わりに養育する という前提なので
子どもの受託から委託を受けている最中も
児相とは切ってもきれない関係性が続きます。

子どもの年齢によって対応は変わりますが
仮に乳児から委託をされたとしても
実親の元に条件が揃えば戻る事になります。
必ず戻るのか?
と問われると、そういう事ばかりでもなく
大人になるまでずっと里親のもとで
過ごすことも有ります。

里親は、同時に複数の子どもの委託を
受けることも有りますし、
長期養育している間に、短い期間だけ
子どもを一時的に受託する場合もあります。

こうした里親が子どもを受託する特性から考えると
ある程度関係性のある方には「自分は里親なんです」
と伝えていた方が、周囲からの協力が
得られやすいという声は多く有ります。

ただ、闇雲に誰にでも明かす
ことは全く推奨していませんが、
今まで居なかった子どもが自宅に出入りするので
周囲の人も気になりますし
幼稚園、保育園や学校も途中からの養育になると、
手続き上の問題で最初から教育現場に対して
協力を求めなければならない場面も少なくありません。

分かってはいるものの 
言い出すタイミングが難しい!
周囲に伝えるタイミングってどうしてるんだろう?

そういう話題で里親仲間とおしゃべりしていた際
「私はこうしたよー」「うちはこうだった」
的なことがいくつかあがっていました。

・委託が決まってから、隣近所には子どもを迎える事になったと、あいさつをした
・PTAの担当集まりでの雑談時にサラッと伝えた
・幼稚園バスとか待ってる井戸端話しの際にタイミングみてサラッと伝えた
・子どもが良く遊ぶようになった子のママ友に伝えた

サラッと伝えられそうなタイミングに
伝えたい人にだけ伝える
と言った人が多かったです。

私も、PTAの集まりの雑談中に
なぜか話が「出産の時どうだった?」話になり
私は出産の経験がなかったので
その時「里親なんですよぉ〜」って話した記憶があります。

じゃあ縁組の場合はどうか?

縁組の場合は、養育里親とは少し事情が変わり
かなり親密な人にしか明かさない
という人が多いように感じます。
縁組は戸籍上でも子どもとは親権を持つ親子関係になるので
比較的赤ちゃんや小さなうちから一緒に過ごし
子どもとも共通した交友関係が早い段階で
築けると言ったことも有り
周囲に改めて伝えるメリットが無い
と感じている人が多いのかも知れません。
※特に必要がない限り、児相もさほど関与しません。

ただ、縁組の場合は
周囲に自分が縁組であることを伝える以外に
子どもに「自分が育ての親であること」をいつ伝えるか?
という別の課題があります。
※里親もゼロではないですが、縁組とは多少事情が異なります

日本ではよくこの事を真実告知などと言われますが
アメリカでは「テリング」と言われたりします。
私はあまりこの真実告知という堅苦しい
儀式めいた代名詞が好きではないので
シンプルに「出生を伝える」という言葉で表現させてください。

アメリカをはじめとした諸外国では
縁組家庭であること自体 さほど珍しくないですが
日本ではまだ一般的とは言えません。

子どもに「出生を伝える」ことについては
また別の機会にお話ししてみたいと思いますが
縁組の養育者が周囲への告知については

・かなり近しい人にしか言わない
・親戚でも言わなくて済むなら積極的には伝えない
・縁組が成立したタイミングで引越しをして
あまり周囲に言わなくてもすむようにした
・信用できる友達にだけ伝える

といった事が聞かれました。
あくまでも養育者が周囲の大人に伝えるか?
という問いに対しての回答で
子どもに自身の出生を伝えることについては
児相や民間あっせん団体から委託を受ける際に
子ども自身が出生を知る権利として
段階を経て養育者は伝えていって欲しい
と言われています。

里親です!縁組です!って言われた側はどう反応したらいい?

里親や縁組のことを知っている人は、
そうなんだね〜
ってただ受け取ってくれたら良いと思いますし
よく知らない人は素直に
知らない部分を聞いてみてくれて良いと思います。
里親家庭を周囲が受け止めてくれるだけで
子どもが安心して環境になじめますし
養育者自身にというよりも、子どもに対して
ニコニコ挨拶してくれたり
そういうことの方が大切だなっと思っています。

話した側としてちょっと困るリアクションとしては
「すごいのね」とか「えらいのね」
っと言われちゃうことですかね。
あとは、時々「辛かったのね」「大変ね」
というリアクションもあるのですが
単純に、事実だけを伝えたいだけですし
誰かに褒めて欲しいわけでも、すごいことをしているわけでもなく
子どもを養育するだけの環境や動機付けが
たまたま有っただけ
だと捉えてもらえたらいいと思います。

上記今までお伝えしている内容は
数多くある中のほんの一部であり
明快な答えが有るわけではありませんが
自分だったらどうかな?とか
里親や縁組家庭と関わるときはどうなんだろうか?
っと思いをめぐらすきっかけにしてもらえたら嬉しいです。


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