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孤独だと感じる事には意味がある

私はポジティブ思考である。

だから私は孤独と言うものを深く
考えてもいなかった。

「積み重ねられた孤独が壊された瞬間」

高校時代。

学校では皆と仲良く話したり遊んだり
していた。
部活動を辞めた私は、授業が終わると何事も
なく、ただ家に向かう。
家に帰り、ゲームをし、テレビを観る。ごく
ある普通の生活を送っていた。
そんな生活を約2年間送っていた。

そして、
卒業の時。

卒業式当日、皆とお別れする事に実感も無く、悲しみも無く卒業した。
寂しいという気持ちが全く湧かなかった。
当時は、どうせすぐ会えるだろう。一生のお別れじゃないだろう。そんな気持ちだった。

しかし高校卒業から大学に入ってからの
約2年間。
高校の知り合いと会った覚えがなかった。

それもそのはず。

私は高校の友達と買い物に行ったり、遊びに行ったりする事がほとんど無かった。
あんなにも学校では仲良かった人物とも行っていなかったのだ。

友達と言うのは偽りであったのだろうか?

ネガティブな言葉がよぎってしまった。

しかし

私は1人が好き。
静かな時間を過ごし、やりたい事をやり、人に気を使うことも無い。何処にでも行ける。
楽しい!って感じていた。

そう、

まさに、

私は逃げていたのだ。自分を傷つけたく無い。人を傷つけたく無い。相手を信用出来ない。
警戒心が強すぎた。

私は友達との距離を知らない間に一定に
していたのだ。
だからこそ1人で出かけるのも、
買い物に行くのも、
観光に行くのも慣れてしまっていた。

そんなある日

大学の卒業式がやって来た。
高校と同じく写真も撮れず、言葉も交わさず
皆と別れてしまった。

後悔した。

なぜなら

皆と会う事が無いと思っていたからだ。

しかし

今回は大きく違った。

卒業して、ひと月も経たないある日。
4年時に仲良くなった友達から連絡が来た。
「飲みに行かない?」と。
この誘いに断る理由が無かった。
男女2人ずつの4人での飲みだった。

私は嬉しすぎた。

そして

楽しすぎた。
 
そして

少しばかり飲み過ぎた。

酔いを残しつつ帰宅した。
「ありがとう」のメールを送り眠りについた。

次の日を迎えた。
気持ち良いとは言えない様な目覚めだった。
二日酔いでは無い。
胃もたれだった。
そんな事は気にも止めず。
メールを見返していると。
昨日の風景が頭に浮かんだ。

楽しかった。

そんな言葉よりも強かった

寂しさ

ここで浮かんだ暗闇から突然出てくる

「孤独」

という文字そのもの。

衝撃だった。

家族がいない訳でも無く。
友達がいない訳でも無く。
楽しく無い訳でも無かった。
ただ
知り得なかっただけ。

「私は経験から感じた」

何かが無いから孤独を感じるのでは無く、
何かが生まれた時に孤独が感じられるのかと。。。

孤独とは人により大小深さが異なると思います。
そして、誰にでも起こる事だとも思っています。
もちろん、ただ1人行動が本当に好きな方もいるでしょう。
今回の私の経験が、皆さんの経験の糧になって頂けると嬉しい限りです。

孤独だと感じるのは、
幸せでもあるのかも知れない。


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