曇り時々晴れ時々大雨
晴れた顔をしているようで、君の顔は曇っている。僕にはわかる、君のことだから。
優しい言葉でその雲を払いのけたいけれど、僕にはそんな力はなく、一層の事大雨を降らして、雷でも突風でもこの地を荒らして欲しい、なんて考えてしまう。
北風と太陽。
僕が北風だとしたら、君の前にある大きな雲を僕は吹き飛ばすことが出来るだろうか。
頑張りすぎだよ?
肩の力を抜いていいよ?
僕に頼って?
僕じゃ頼りなければ他の誰かでもいい。
君は1人じゃない。
君を心配するのも僕だけじゃない。
どうだろう?
君は無理矢理にでも笑って「ありがとう」って言うのだろう。
君の心にある大きな雲を吹き飛ばすには、僕は君の隣で雲が晴れるのを一緒に待つことしか出来ないような気がする。
役に立たなくてごめんね。
ごめんね…。
ただね、僕はどんなに大雨が降ろうとも、風が吹こうとも君の側を離れることはないからね、
思う存分泣いて、喚いて、怒って…
そして気の済むまで大地を荒らしたら
僕に素敵な青空を見せて欲しい。
僕と一緒に虹を架けましょう。
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