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素敵なおじさま
アパレルをしています。
いろんなお客様とおもろいスタッフに恵まれておりますので、少しずつ小ネタを発信していきたいと思います。
アパレル店員さんてこんななんだー的な感じで見ていただいたら嬉しいです^ ^
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レディースエリアを見ているおじさま。
プレゼントを探されてるのかな?
そう思い声をかける。
「プレゼントをお探しですか?」
案の定、はいと照れくさそうに答えてくれた。
「この絵本が好きみたいで、何かプレゼントしようかなと」
そう言いながら、たくさん種類のあるデザインを真剣に見比べている。
頭の中はどんなことを考えてるのだろう。
きっとプレゼントをする相手の顔やいつもの服装を思い出してどのデザインにするのか考えてるのかな。
私はその絵本について少しだけお話しした。ざっとした内容。
おじさまは読んだ事がなかったそうで、へー!そうなのか!と、キラキラした目で聞いてくれた。
真剣に考えてやっと決まったデザイン。
おじさまはうれしそうだ。
「よかったら、この絵本を読んでみますか?」
ちょうどあったその絵本を私はおじさまに手渡した。
プレゼント包装をしている間、時間を持て余してしまうだろうし、わたしの下手な説明だとこの絵本の良さが伝わらない、と思い聞いてみると
「はい」と言って笑顔で本を読んでくださった。
プレゼント包装が終わる頃、絵本も終盤になっていた。
「いや〜とってもいい話だ!1人で読んでいたら泣いてしまっていたかも」
垂れた目は少し潤いが増していたように見えた。
絵本は文字は少ないけれどその分簡単な言葉でストレートに伝わってくる。
そして、絵がまた想像を膨らませてくれる。
お会計をしている間もよかった〜と喜んでくれていた。
「話のタネができました。ありがとう!」
そう言っておじさまは何度もお礼を言いながら帰って行った。
誰かが喜ぶ姿は嬉しい。
また喜ぶ姿を想像しながら選ぶのもまた楽しい。
今日はそんなほっこりしたお話でした。
チャンチャン♩