おばあちゃん
おばあちゃん。
ものごごろ着いた時には、お家の2階にいた。
親に怒られたり、1人で寝るのが怖い時、2階に行って優しくしてもらった。
小学校中学年くらいの頃、おばあちゃんは電車でちょっと行った距離の親戚の家に引越して行った。
兄弟ケンカした時とか、おばあちゃん家に行って、甘やかしてもらった。
高校卒業して、父親との折り合いが悪く私は家を出た。
でも毎年お正月はおばあちゃん家に行ってたので、年に1回お正月は一緒に過ごせた。
そしてそんな感じで、10年くらい経った頃、おばあちゃんの具合が悪くなり、実家をバリアフリーの家にして、おばあちゃんを迎える事に。私にも戻ってくるかって話があり、また家族と一緒に暮らすようになった。
私のお部屋も用意されてた。
かわいいおばあちゃんで、一緒に素敵な時間を過ごせた。
でもやっぱり私と父はずっと一緒に住んでると折りが合わない。
でもおばあちゃんは、多分もう少ししか一緒にいれない、でも父とはケンカが増える、でもせっかくだから最後まで一緒にいたいし、私がいなくなる事で最期に嫌な思いをして欲しくない、でも父とは…。
私が家を出る決断をする前に、おばあちゃんは死んでくれた。
最後まで一緒に過ごすことができた。
大きな後悔を残す事にならなかった。
その後私は家を出たけど、実家によく行くし、程よい距離で父との関係も良く過ごせてる。
小さい頃から、今でもずっと
ありがとう、大好きなおばあちゃん。
もし心のこりがあるとしたら、おばあちゃんの大好きな甘いもの、もっと食べさせてあげたかったなぁ。