咳が止まらん
咳が止まらなくなった。
げほげほ、ごほごほ。
息を吸えばげほげほ
息を吐けばごほごほ。
ついでに鼻水も止まらなくなった。
普段出てる汗とかいろんな水分の他にも出す余地あるんだなぁ…なんて感心するくらいに。
やーな風邪ひいたなぁ。
はなかみすぎてクリスマスに
リアル赤鼻のトナカイだよー。
なんて思っていた。
そんな聖夜。
咳が止まらない。
普段から眠れないのに余計に眠れない。
もう、これはおかしい。
イブは寝かしてもらえなかった。
クリスマスに病院に行った。
街で一番の行列が出来る評判の内科へ。
8時45分から受付にもかかわらず、8時10分頃には外で待つ人がいた。
体調悪いのに寒い外で待っていられるってみんな元気だな、病院行かなくていいんじゃないの?なんて思いながら、病院の隣の純喫茶って名前がぴったりの喫茶店で1杯400円のサイフォン式コーヒーを飲み、女性自身読みながら病院が開くのを待った。
8時45分、8番目の新規患者は婦人公論を読みながら自分の順番を待った。
お金が貯まる人はモノを溜めない。ふーん。一生お金貯めなくていいや。
自分の順番がきた。まずは看護師さんとの問診。
咳がつらい、鼻水が止まらないと言い、熱を測って、杖をついている理由、自分がパーキンソン病であることを告げ、血圧測定と爪に挟むちょっとした機械で酸素濃度を測るアレをした。
自分がパーキンソン病であることを告げた後からは看護師さんは荷物を持ってくれたり、座りやすい席を案内してくれたり。立ち上がるときに介助してくれたり…
役得?病得?親切にしてくれた。
先生に呼ばれた。
白髪がもしゃもしゃっとして、
まちのおいしゃさん、
という感じの優しそうな先生。
咳が止まらないんです、しんどいんです。寝れないんです。と告げた。
パーキンソン病かぁ、誤嚥に気をつけて。肺炎かもしれないね。
レントゲン撮影と肺活量を調べた。
結果は肺炎じゃなかった。
肺は綺麗だねぇ、なんて、
褒められた。
肺が綺麗、なんて褒められたことないなぁ。
そもそも綺麗、なんて言葉かけられたことないなぁ、なんて一人の世界にトリップしてたら、
喘息
って。
ぜんそく…
サンタさんは私にヴィトンのバッグでなくて、
喘息をプレゼントしてくれました。
呼吸をする力が弱っているらしい。
パーキンソン病は呼吸をする筋肉も固縮してきて呼吸が難しくなって、喘息とか肺炎とかになりやすいそうだ。
肺年齢70歳。
平成最後のクリスマス。
わたしは、神経難病と言われる、 若年性パーキンソン病にかかっています。 普段の生活を書いています。 みんなに障害について、難病について知ってほしいです。