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ここにいる意味

 ふと目にしたベッドサイドに立てかけてある雑誌‥それは日本一時帰国の際に購入したもので2022年7・8月号と記されていた。今からたった1年と数ヶ月前のものとは思えず、感覚的にはすでに2〜3年前くらいのイメージだ。ウクライナ対ロシアの争いが続く中で日本の元首相の暗殺事件が起こり、先進国の金融不安や世界中で頻発多発する大災害の報道、そして何より今まで隠され続けてきていた深い闇〜人間の尊厳を根源から破壊する忌むべき大犯罪〜が数多く暴かれる事態が欧米のみならずこの日本でも巻き起こり、8月のマウイ島火災の事後経過の様子も全くメディアが触れない2ヶ月後の現在、中東(イスラエル対パレスチナ)紛争が突如勃発した。当初のウクライナ紛争も何一つ解決されていないのにだ。 

 こんなにも和多志たちは無力なのだろうか。こんなにも人々は眠りが深いのであろうか。和多志自身にできることは何だろうか。和多志の魂が望む路はどこへと続いているのか。どれほど心から「無垢で純粋な子どもたちの笑顔を守りたい」と願っても、今日も世界のどこかで残虐非道な存在が子どもたちの恐怖や絶望を餌に絶え間なく暗躍している。こんなことは人道上決して許されないと、どれほど子どもたちの無事や安寧を祈っても、繰り返される虐待や誘拐・殺戮。一体この地球はどうなってしまったんだ。どこに向かおうとしているんだ。その場の当事者や関係者らがなぜ誰も止めようとしないのか、止められないのか。陰で争いを煽り助長している者(主犯)たちをなぜ法の元で堂々と裁けないのか。

 あまりにも不条理極まりないおかしなことが罷り通りすぎているこの世の中に、和多志はひたすら愕然とし自身の無力を実感し続けている。光の存在として希望を失うつもりは毛頭ないが、一体全体この星の民たちはどこからどうなってこのような無法地帯と化す世界の現状を許してしまったんだ‥という怒りに近い感情が日々巻き起こっては、非力な自分自身のやるせない思いへと収束していく悪循環のループ思考が今も陰鬱と心にのしかかる。違う、和多志が幼い頃より捉えていた世界はこれじゃない。そう、今こそこの世界線を変えなければ‥!変えていかなければ‼︎ ならば、どう変える?  「意識」だ。「意識エネルギー」を使うんだ。それも、潜在集合意識に届くように‥。

 真実の愛と神の光に包まれた子どもたちを想像する。紛争地の、犯罪が多発する地域の、貧困国や独裁国家の片隅の‥それら混迷を極めた非情な世界に生を受け、生き抜こうとしている尊い子どもたちの存在を今生の愛と光で守るのだ。世界中に散らばっている光の使者たちの力で、愛と光をめいっぱい集めるのだ。意識の中で、潜在意識の中で‥。その愛と光がやがて言われのない苦難を強いられている罪なき子どもたちへ無限に広がりながら届き、彼らの永遠のシールドとなっていく。これ以上子どもたちを傷つける者たちの存在を許してはならない。いかなる理由、背景もその行為の正当化にはつながらない。子どもたちを救う。必ず救う。和多志たちの愛と光の「意識エネルギー」を使って。


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