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ドラマ版『ゴールデンカムイ』第二話を観た感想ッ!

第二話も凄まじかったですね……。
私も視聴し終わった後ぼんやりしてしまいました。
Xのタイムラインが大いに盛り上がっていました。

本記事は『ゴールデンカムイ』が好きな人、WOWOWの実写ドラマに興味がある方向けです。
『ゴールデンカムイ』ってどんな物語?という方は以下の記事からお読み頂くことをおすすめします!

第一話の感想はこちらから!

さて。10月13日に放送された回は「第二話 ニシン漁と殺人鬼」ということで。刺青を持つ新たな囚人、辺見和雄が登場する回でした。
演じられているのはなんと萩原聖人さん!
驚いたことに萩原さん原作を読まずに撮影に挑んだそうです。(WOWOWのインタビュー映像でお話されていました)それなのにとんでもないキャラクター再現度の高さ!

人の良さそうな見た目にチャーミングな話し方。その裏に隠された異常な凶悪性……。立ち振る舞いまでも漫画から飛び出してきたまんまの辺見和雄でした。
実写だからこそ生身の人間に迫るような恐怖を感じる。
日本各地を放浪しながら百人近く人を殺してきた殺人鬼を見事に演じられていました!

漫画やアニメだとわりとコミカルな印象がある辺見でしたが実写になると恐怖心の方が強かったです。
また辺見の悲哀を感じ取ることができたのも実写だったからでしょうか。萩原さんの演技から時折、殺人鬼と化してしまった悲しみを感じました。

幼少期のトラウマをきっかけに育った、どうしようもない自分の凶悪な性質。誰かに止めて欲しいと思いながらも「人殺し」の快感を感じることをやめられない。
そんな辺見というキャラクター別側面、別解釈を見ることができたような気がしました。

漫画の中で囚人の内面、殺人を犯す人間の心理をいちばん詳細に描いていたのが実はこの辺見の回なのです。
実は『ゴールデンカムイ』という作品の根幹を成す重要なテーマ「罪悪感」について触れている重要なストーリーパートだったりします。

戦争で行われる殺人と殺人犯が行う殺人の違いとは?

人の善悪を揺さぶるようなテーマを投げかけられているような気がしてドラマを観ながら考えこんでしまいました。

こんな風に『ゴールデンカムイ』の実写ドラマは原作漫画やアニメとは別の見方ができて面白い!
新たなキャラクターの魅力と解釈ができるなんて……ゴールデンカムイ好きには贅沢な作品。(笑)

そしてXを騒がせた例の「サスペンダー」

山崎賢人さん演じる杉元のサスペンダー姿、とっってもお似合いでした!(笑)
はじめ観た時はなんとも思わなかったのですがXで騒ぎになっているのを見るうちに「あれってもしかしてすごい映像だったんじゃないか?」ということに気が付きました。
後から「サスペンダー」の余韻にじわじわと浸る。

同じくXのタイムラインに登場し、話題になっていたのは「千秋先輩」

私も「のだめ」世代だったので鶴見中尉がピアノ演奏する姿が千秋先輩と重なりました。
鶴見中尉を演じる玉木宏さんですが「のだめカンタービレ」という作品でピアノを弾くキャラクターを演じたことがあるのです!(千秋先輩は指揮者ですが楽器演奏もできる)
しかものだめに登場した時と同じ曲『ベートヴェン 月光 第三楽章』を弾いているのだ!(笑)
私は第一楽章しか弾いたことがないですがかなりハイレベルな楽曲。ピアノ上級者向けの曲です。「ちょっとピアノやってました」という人には難しいと思います。
ドラマの中で鶴見中尉は「裕福な時がありまして」と言っていましたが結構長い期間弾いていたんじゃないか……。それとも鶴見中尉に音楽的才能があるということなんでしょうか。
鶴見中尉のピアノの腕前は相当なものだということが分かります。

急に懐かしさに襲われた私はフフッとなりながらドラマを視聴。
今回は杉元達に先を越されて不機嫌な様子でしたがこれからもっとチャーミングな鶴見中尉が見られるといいですね。

私がいちばん待ち遠しく思っているのはなんと言っても月島軍曹の活躍!
今回は映画よりも長い台詞があって良かったです。
鶴見中尉に情報を伝える姿……右腕感があって感動しました!淡々と必要な情報を伝える感じ……月島軍曹っぽくて良い!でもやっぱり背が高い!背が高いぞ月島軍曹!(笑)
大きい月島軍曹だからこそできるアクション、楽しみにしてます。

第二話には他にも魅力的なシーンがたくさんありました。
アシリパさんと白石のかわいいやり取りにほっこり。毎週こういうほっこりが見れたら幸せ。
アシリパさんが屋根の上から弓を射るシーン、美しくて格好いい!少し前まで白米に喜び、白石とかわいい会話をしていたとは思えない勇ましさ。

白石が辺見の横を通り過ぎがてら「久しぶり!」と挨拶するのが面白かったです。逃げながらも挨拶は忘れない。白石の人の良さ、ユーモアさが全面に出ていて良かったです。

また、舘ひろしさんが演じる土方歳三が断崖絶壁の崖から杉元達を見下ろすシーンがありましたが……。
WOWOWのドラマ完成披露試写会の動画で舘さんが「崖スレスレのところに立たされた」とお話されていたのを思い出し、「ここか!」となりました。

確かにここは怖い!(笑)とんでもない崖でした。

「愉快な仲間がいるじゃないか」
と呟く楽しそうな土方の演技、最高に素敵でしたよ。若者(孫)を見守るおじいちゃんみたいな優しさが滲みでていました。


次回は「谷垣狩りだぜ……」ということで尾形百之助のボルトアクションにご注目ください!

また書けたら記事を書きます!

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