【育児悩み系】子どものイヤイヤを前に、自分の気持ちを冷静に整える方法
はじめに~人生は選択の産物だ
こんにちは!スピライター・Cocoです。この連載をスタートして、改めて思うのが、やっぱり「人生は選択の産物」だなということ。普段の生活の中で、「毎日、この時間がいちばん大変なんだよな…」と思う場面も、思い切って、そのルーティーンを塗り替える選択をして、形勢を逆転するもよし。「まぁ、こんなものか…」と受け入れて、そのまま現状を維持するのも、ある意味、その方の選択。そして、前者の場合も後者の場合も、その選択に応じた満足感を得られる人生が展開されてゆくことでしょう。
そこで今回は、そんな「選択」について特段思い入れ深のい筆者が、日々の生活の中で実践している「選択の質」を高めるためのtipsをお届け。特に育児中のママにぜひ試していただきたいものをご紹介します。
良い選択、つまり自分にとって満足のゆく、曇りのない選択ができたとき、明らかにその直後の現実は明るい方向へ動きをみせ、「この選択をしてよかった」と思える場面が訪れるものです。ぜひみなさまも、そんな感覚を楽しみながら、今日を一日、一日、最高の日にしてゆくことを体験いただければ、まさに筆者の本望といえます。
【育児ママ向けtips】迷ったときは、気持ちを声に出して、実況してみる
さて、以前にお伝えした通り、筆者自身も、もうすぐ4歳を迎える娘を育てる身ではありますが、育児って正解があいまいで、どう対応したらよいか思い悩んでしまうことも多いものです。
たとえば筆者の家庭では、夜間のおねしょ対策として、娘におむつを履かせて朝まで過ごしています。しかし、ここでネックとなるのが、娘自身は「おむつではなく“布パンツ”を履いて寝たい!」という気持ちがあるのです。そのため我が家では、一度娘がパンツを履いて就寝した後、しばらく時間が経過してから、娘に気づかれないよう、そっとおむつへ履き替えさせるという手段をとっているのです。
しかし昨夜は、少し事情が異なりました。というのも、筆者が少し体調を崩しており、筆者に代わって、パパが娘におむつを履かせることに。おそらくパパも筆者の体調を配慮してくれたのでしょう、ママが気兼ねなく休めるようにと、娘がまだ眠りにつく前に、早めにおむつへ履き替えさせはじめたのです。
当然ながら、その瞬間に激しく泣きはじめた“おむつ嫌い”の娘。一旦、その場からはパパは離れ、筆者と娘だけが残った寝室内で、筆者はある“選択”に迫られるのでした。
おねしょが心配な3歳の娘。おむつを嫌がるとき、あなたならどうする?
そのとき、筆者の頭の中に浮かんだ選択肢は次のふたつ。ひとつは、このままおむつを履かせたまま朝まで過ごす、ということ。そしてもうひとつは、一旦、パンツに戻してから就寝するのを待ち、その後に改めておむつへチェンジするというもの。
今こうして冷静になってから考えてみれば、そこまで悩むような内容ではないようにも思えるのですが、同じ境遇の方ならおそらく理解いただける通り、自分の子どもが激しく泣いているような、まさに“渦中”にいるときほど、落ち着いて判断をするというのは、そう容易ではないもの。だからこそ筆者は、このtipsを試してみたのです。
ギャン泣きする娘を前に、まずはママ自身のきもちを実況中継
状況として、娘は「パンツ~パンツ~」とひたすら泣き叫んでいます。それに対し筆者は、とにかく自分の正直な気持ちを実況中継するように、ありのままに表出するのです。
「ママは、もう一度、パンツに戻ってもいいとも思うよ。●●ちゃん(娘)が泣き止んでくれるなら、パンツに戻してもいいと思ってる。でも、パパがおむつにしてくれたのも、何か考えがあると思うんだよね。今すぐパンツに戻すことに、少なからず抵抗がある、心にひっかかるものがあるのはどうしてだろう。パンツに戻したら、せっかく履き替えさせてくれたパパの善意を、踏みにじっているような気分になるからかな。」
娘は最近、簡単な二語文を少しずつ口にしはじめた程度の語彙力。そんな成長段階の彼女を前に、こんなことを口にして何か意味があるのか、と思われる方もいるかと思いますが、筆者は次に挙げるような効果が期待できると感じています。
メリット①ママ自身の思考を整理できる
まずこの方法、つまり、「自分の気持ちを正直にすべて口に出してみる」ということをしてみた場合、得られる一番のメリットは、ママ自身が自分の頭の中のものを一度棚卸することによって、自分は今何を考えていて、どうゆう点がひっかかっていることによって決断を迷っているのか、ということを把握することができる点といえるでしょう。
わたしたち人間は、何かものごとを判断しようとする際に、金銭面や自分を良くみせようとするプライド、さらにはこうした育児の場面であれば、家族への同情の気持ちなどが入り交じり、自分が真に実現したいことを時に見失ってしまうことも少なくないものです。
だからこそ、まずは自分の気持ちが、今置かれている状況を客観的に確認するために、“言葉にする”ということが重要なのです。
自分の気持ちを一旦、確認できたとき、おそらくあなたの心は、少しだけ冷静さを取り戻していることでしょう。「そうか、私は娘を一時的に泣き止ませたいと思っているものの、そのために、パパの善意を粗末にすることにうしろめたさをおぼえているんだ。」と。
ここまでたどり着けば、あとは、その前提を裏返して考えてみるだけです。
「娘が泣かないとしたら、パンツで寝かせたいか?おむつで寝かせたいか?」「パパがこの場にいないとしたら、パンツで寝かせたいか?」
最終的に、まだ娘のおねしょリスクがゼロではない、ということをふまえ、この日娘には、大泣きしながらもおむつで寝てもらったのでした。
メリット②親の正直なきもちや、思考プロセスを子どもと共有できる
また、こうした自分の頭の中にあることを、包み隠さず子どもにも見せるというのは、個人的には親子関係にとってもプラスに働くのではないかと、個人的には思うところがあります。
筆者は以前、「子どもにはポジティブな声掛けをしてあげよう」「やる気にさせるために、使う言葉に気を付けよう」…などと、自分が子どもに対してかける言葉に、ある意味神経質になっていた時期がありました。
もちろんこうした内容を提唱している書籍も多くありますし、それはそれで決して悪いことではないと思うのです。ただ、わたしたち親も人間。そんなに気持ちが整っているものでもないし、ある状況に対して、親自身が考えることって、そんなシンプルに表現できるようなものではないと思うのです。
だから、そんなある意味水面下でぐちゃぐちゃしている気持ちを、無理にきれいに加工して、子どもに差し出したところで、敏感な子どもの目には、すぐに見抜かれることもありますし、きちんと伝えたいことを届けられていないような感覚が当時はあったのです。
それなら逆に、頭の中のことを、極力ぜんぶ伝えよう。それが、最近の筆者の方針です。何か困ったことがあったとき、子どもが自分の思うように動いてくれないとき、筆者は「ママは今、こう思ってる。周りの状況はこうだから、誰かに迷惑をかけるかもしれない。ママはこうありたいと思ってる~」と、まだ3歳の娘にすべて話しています。
すると不思議なことに、それを口にしているそばから、自分自身の思考が整理されはじめ、その状況を打破する新たな切り口のヒントを思いついたり、周囲が手を差し伸べてくれたり。はたまた娘の方から歩み寄り味方となってくれたりすることが増えてきたのです。
もちろん、大人の考えていること、手のうちを、すべて子どもに打ち明けることに抵抗を感じる方も中にはいることでしょう。しかし、子どもだってひとりの立派な人です。本心とは少しずれた純度の低い言葉よりも、魂のこもった言葉の方が、胸に響くことだってあると思うのです。また、子どもが知りたいと思っているのは、親からの的確な指示ではなくて、リアルな気持ちなのではないでしょうか。また、親が普段、問題に直面した場合に、どういったプロセスでものごとを考え、どのように結論を導いていくのか。その過程を知ることは、非常に価値のある学びであると、筆者は考えているのです。
おわりに
本日も最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました!つい昨夜、筆者の身に起きた、とってもリアルな内容をもとに、筆者がものごとを選択したり、判断する際に意識していることをお伝えさせていただきました。同じような状況にいらっしゃるママ、パパの皆様へ、少しでも有益な情報となっていましたら幸いです!次回もぜひ、お楽しみに。