-白馬三山縦走①-
8月の休暇に登った北アルプス。
山登りを始めて1年目の私は、夏山は初めての北アルプスへ行ってみようと心に決めていた。6月頃からどこの山へ登るか考えはじめ、常念岳〜蝶ヶ岳か、もっと頑張って燕岳から上高地まで縦走するか、地図やブログを見て検討。調べれば調べる程このテント場に泊まってみたい、この絶景を見てみたいと候補地が増えていき、なかなか定まらない。
悩みに悩んだ結果、初北アルプスは燕岳からの二泊三日の縦走が満足感ありそうかなと心が固まる。そのつもりで準備を進める中で、荷物の軽量化の参考になるかと眺めていた雑誌に載っていたのが、白馬鑓温泉からの日の出の写真だった。あ、ここ、行きたい!今まで悩んでたのはなんだったのかというスピードで予定変更。幸い白馬三山は北アルプス入門コースかつ高山植物に囲まれた、何度行っても楽しいというコースなんだとか。
仕事も無事終えて、夜行バスに乗り込んだ8月上旬。
1日目は猿倉から白馬鑓温泉まで4時間のハイキング。朝、残念ながら猿倉は靄がかかっており、最高のスタートとはならず。笑顔の素敵なおじいさんと追い越し追い越されしながら進む。下山してくる知り合いをお迎えに登っているそうで!歩き方、こなれた装備、憧れる…。
そして、ちょうどガスが晴れ、白馬の山々が姿を現したところでお知り合いの方(小学生の男の子!とご夫婦)と合流し下山していった。さて、一人旅。
このあたりからはずっと天候がよく、鑓温泉の黄色い屋根も見えて気分も軽くハイキング。高山植物もあちこちに咲き乱れる。下山する方々に、上はいいよー!温泉までもう少しだよー!こちらも登山口までどれくらいですよーとお話してすれ違う。このやり取りも心地よい。だって皆笑顔だから。雪渓を越えて最後ののぼりを登る。
本日のテン場、焦がれた白馬鑓温泉に到着。
途中で追い抜かれたソロの女性に次いで、2番目だったよう。故にテントを張る場所選び放題。その女性はよく鑓温泉まで温泉に入りに来てるのよ、とお話されていて(なんと贅沢な!)、テントに良い場所を教えてもらい、設営。
温泉に入って汗を流し、ゆっくりと本を読んで過ごました…贅沢な時間。心が満たされ行くの感じた。