【オンナの勘】
コロナで中止が続いていた同窓会が、最近復活していますが、同窓会と言えば警視庁組織犯罪対策部、いわゆるマル暴に勤務していた同級生を思い出します。
彼は高校の同級生ですが、学生時代は柔道部のキャプテン、当時は女の子と口もきいたことも無いという硬派で、見るからにマル暴対策本部風です。
東京での初めての高校同窓会を企画したときにはまだ捜査一課の勤務で、
「警視庁捜査一課の○○です」と、
ピーポ君のイラスト入り名刺を配り、
バシャバシャ写真を撮ってくれたのですが、そのカメラに「捜査一課」のラベルが貼ってあったのを誰かが気付き、
「ちょっと~これって死体を撮るカメラなんじゃないのぉ?」
と、みんなにイジメられたりしていました。
私がいつも夜中まで仕事をしているのを知っているので夜勤明けなどにちょくちょく「警視庁の○○です」と酔ったダミ声で電話をしてきていましたが、ある時仕事でクタクタで帰り着いた途端に「警視庁の○中です」と電話がかかってきました。
酔っているのでハナシをテキト~に聞いていると、どうやら悩みがあるとのこと。
「悩み」といわれると耳が立ちます。
「なになになに?誰~にも言わないから話してよ~」
と尋問をするとすぐにゲロしました。
(こんな刑事に日本の治安を任せておいていいのか!)
「ウチのお母ちゃんがさー、ヤキモチ焼きで困ってんだよ」
なーんだおもしろくない・・ノロケ話か・・・と思いましたが、
尋問してしまったので聞くことにしました。
つまり、彼の奥さんは中学の同級生で彼と同じ歳なのですが、
相当なヤキモチ焼きらしい。
酔って帰ったら携帯電話のチェックに始まり、いろいろと取調べを受けるとのこと。
ホンマかいな?と笑いそうになりましたが、本気で悩んでいるようなのでガマンして聞いていると、先日は同級生の電話番号もメールアドレスも全部
消されてしまって、今警視庁の携帯で電話しているとのこと。
「あはははははは・・警察の携帯を私用に使っていいのか?」と、
私はガマンできずに噴出してしまいましたが奥さんの言い分はこうです。
「お父さんは高校の同窓会の一か月前からソワソワして落ち着かない」
「高校の同窓会の一週間前になると床屋に行ったりシャツを買ったりしてますます落ち着かない」
「私と一緒のときにあんなにソワソワしたことはない。なんかあやしい」
とのことらしいです。
「絶対そんなことはない!」と反論しても言うことを聞かないとのこと。
「あはははは、オンナの嗅覚はするどいからねぇ?
毎回洋子ちゃとカラオケデュエットして喜んでんのがバレてんじゃないの?」とからかってやりましたが、
「ふーん、こんな歳になっても
ヤキモチ妬かれるなんて、
幸せなんだね」
と、聞いているのがだんだんバカバカしくなって早々に電話を切りました。
しかし、オンナの勘は鋭い!
ダンナが何だかソワソワするのを、
すかさず気づくって、怖いわ〜💦
その昔、ガラケー時代には、
『ダンナの携帯電話を半分にへし折ってやった!』たという友達も居ます。
ひぇ〜怖‼️