企ての乱反射、要するにコダテルは八幡浜のプリズムってお話。2
今回、本来は1泊2日のツアー体験だったのだけれど、元々予定していた出店イベントの準備なども考え個人的に前入り。結果として4泊5日の滞在となった。
「いやいやさすがに居すぎじゃない?わたしもう前入りして準備することとか特にないんですけど??」
出発前「企てを企てに行く!」と切り替えはしたものの、こころの片隅でこっそり不貞腐れていたわたしに伝えたい。
グッジョブであったと。
実際八幡浜市に到着し「もうすぐコダテルに着きますよ〜」という、八幡浜駅まで車で迎えに来てくれたコダテルの(やさしさと頼もしさを兼ね揃えた)スタッフつっちーの声を聞くや否や、海の広がる景色が見えて来て、そんな不貞腐れていた気持ちはばっちり吹き飛んだ。
穏やかな波と、それに合わせてのんびりと揺れる漁船たち。対岸には、ひと達が営んでいる漁港や民家といった景色と、その奥に諸島のような木々の豊かな新緑色のシルエットが見える。
そして、そんな景色を左手側とすると、右手側には段々となって育つみかん畑を育む長い長い丘。
あ、わたしここ好きだ。
しかも撫でくる風と聞こえる波の音まで優しいときた。
これは、絶対来て良かったやつ!
コダテル到着。一見すると古民家であるのだが、なかに入ってみるとリフォームを施された明るい室内。窓も大きいから、昼間は自然光もたっぷり注ぎこんできそうだ。
そのなかでも特に目を惹かれたのが、コダテルの会員さんたちの声が集められたスペース!ここは本当にたくさんのひとに愛されていて、そしてそのたくさんのはひとをここは大切にしているのだなあって、メモのひとつひとつを眺めながら、じわじわと居心地が良くなっていくのを感じました。
到着はもう夕方を回っていたのだが、その日はなんとコダテルおにぎり部の活動日だとか!
…部活?
コダテルでは会員同士で募って、部活という仕組みまであるらしい。コダテル内でも外でも、ささやかな企てから壮大な企てまで、コダテルでは本当に実現させるためのツールが多いようだ。
地域地産、フードロスも兼ねて活動しているらしいおにぎり部。それでは今夜の夕食にと購入する際、部員のやのなみさんにおにぎり部を始めるきっかけをお伺いしてみた。
「コダテルでは若いコ達がよく遅くまで作業をしてるんだけど、食べてるものといえばインスタント食品とかばっかりで。少しでも身体に良いものを食べて貰いたくて〜」
なんてやさしいきっかけ!
おにぎりはコダテルの会員さんやスタッフ、地域の学校の先生や近隣の農家の方が訪ねて来たりとあっという間に完売してしまった。
気遣いの手が届く近くにいる相手へのやさしさからはじまって、様々なひとの手を介し、おにぎり部の活動もいまではすっかり大きな「ありがとう」の輪に成っているようだ。
今回の「もったいない」食材はキャベツだったようで、おにぎりの具にはもちろん、おかずとしてお好み焼き、キャベツを使ったスープなど、大変美味しくいただきました!
おにぎり部のメンバーとして出会ったやのなみさん・はるぼーとは、滞在中さらに合流を深めることになるのだがそれはまた後日。
そして最後に。この日なにより驚いたのが、コダテル代表の濵田さんだ。
今日はどうにも忙しなかったようで、今夜宿泊予定の部屋のベットメイクをもう少し待って欲しいというつっちーの案内に「だいじょうぶだよ〜」とおにぎりを堪能していた最中。2階にある宿泊部屋を整え終えてくれたらしいつっちーと、もうひとり(おにぎりに夢中でいつ来たかも気付かなかったけど)ルームメイクを行ってくれていたのだろう男性が降りて来た。
20代とかに見えるし、コダテルのスタッフさんかな?今日からお世話になります〜。
……え、濵田さん!?
説明会や交流会といったオンラインで何度かお話もしていたし、お顔だって拝見していたけど!マスク越しだと更にお若く見えて驚いた。
なにより、初めて拝見したオンライン説明会のときから「温厚そうで柔和な雰囲気のオーナーさんだなあ」とは思っていたけど、更にルームメイクまで年下のスタッフと気兼ねなくされるくらい気取らないお人柄とは…
改めてきちんとご挨拶。
明日の朝に見る海の景色も楽しみだねと、同行者であるパートナーと穏やかな波の音を聴きながら夜散歩をして、その日は就寝。
(宿泊用のお部屋も広々としていて、畳はきれいだしお布団も大きめふかふかだし空気清浄機まで完備されていて快適そのものでした!)
次回、八幡浜市への移住を本気で考え始めちゃう編です。よろしくお願いします◎