天ぷらをしよう

三日坊主らしく、三本記事を書いたらそれっきりになってしまいました。花金で気が向いたので、私の生活を豊かにしてくれるものを紹介してしようと思います。今回は天ぷら粉です。

一人暮らしで天ぷら?

そうです。私は一人暮らしで揚げ物をしますし、そして天ぷらをします。おそらく、一人暮らしで揚げ物を忌避するのはいくつか要因があるでしょう。それはおそらく、「揚げた後の油の処理」「揚げた後の鍋の洗浄」「はねた油の掃除」このあたりの面倒臭さによるハードルだと思います。

一つめの油の処理に関しては、オイルポットを購入する事で大体解決します。炒め物の油などに使ってしまえばいいのです。これでもったいなくない。油は少し酸化して悪くなってしまいますが、まあ誰が食べるでもない、自分が食べるのでよしとしましょう。ちなみにまだ熱いうちに移せば油の粘度がちいさくさらさらしていて油切れがいいのでおすすめです。

二つめの鍋の洗浄ですが、これは食洗機様の力で解決です。食洗機様様様々!同じく食洗機を導入している下の姉からは「それ、食洗機の庫内汚れるよ」と言われましたが聞かないことにしています。

三つめの油はねですが、まあこれは半分諦めてます。強いて言えばコンロにアルミホイル敷いたりしてます。あと、油はねを防ぐ大きな網の蓋みたいなのもあるのでそれでも良いのかも。揚げづらいので買ったはいいけど使ってない状態ですが。

とまあ、生来のズボラさによって逆に「面倒臭い」と言われる揚げ物を一人暮らしにして成功している私です。

天ぷら粉の素晴らしさ

さあここからはメインディッシュです。天ぷら粉。これは素晴らしいです。

天ぷらといえば、難しいことで知られていると思います。なかなかサクサクは揚がらないんですよね。あんまり小麦粉を混ぜない方がいいとか、氷を衣に入れるといいとか、色々聞きますが、べちゃべちゃになりがち。田舎だと明日葉だの野蒜だの、なんでも天ぷらにしちゃいますが、そもそもそんあに天ぷら上手く作れるのかよ、と。

しかし、そんな天ぷら問題を解決してしまう身近にして素晴らしいアイテムがあるんです。そう、天ぷら粉。小麦粉コーナーにあるアレです。

使い方はかんたんで、指定の分量の水(大抵天ぷら粉1に対して水1.4くらい)で溶いて食材を付けて揚げるだけ。油がどんな状態だと温度として最適なのかも裏面に書いてあります。裏面の指示に従うだけ。それだけで簡単にサクサクの天ぷらが出来てしまうのです。しかも冷めてもサクサク。

製粉会社にいたことは無いので、一体何をどうしたらあんな末恐ろしい粉末を作れるのか分からないですが、企業努力万歳です。我々は製粉会社に身を委ねるだけで美味しい天ぷらを作ることができるのです。そう、単身世帯アラサー男性でも!

天ぷらのある生活

天ぷらのある生活は最高です。金曜日の一人晩酌でも、日本酒を用意して天ぷら。サクサクが美味しいので、キッチンドランカーになるのがおすすめです。一人暮らし用の1Kマンションの玄関横の狭っこいキッチンで天ぷらを揚げ、即食う。感動モノのQOL。この世の僥倖。この世は私のもの。

それだけではありません。生活に天ぷらという選択肢が加わると、季節に対する見方が変わります。スーパーの野菜売り場で、季節モノの野菜が出てくると、「あ、これは天ぷらにしたら美味しそう」という気持ちになり、季節の野菜を食べたくなるのです。今まで小松菜とかキャベツとか汎用性の高い野菜ばかり見ていたのが、ウドとかみょうがとか見ちゃう訳です。しかも野菜を包む農協かどっかのビニールにも、「酢味噌和え、天ぷらに!」みたいに書かれている訳です。もう天ぷらにしない理由はないでしょう。

しかも、だいたいどんな野菜も天ぷらにしたら美味しい。美味しいんですよ。パセリだって美味しい。苦味と香りがふきのとうを思わせます。試しに適当な野菜名と「天ぷら」でググってみてください。信じられないくらい誰かが既にやっていて、「おいしい」って言ってます。味噌汁並の包容力。魔性の料理、天ぷら。

天ぷらを食べよう

揚げ物、況してや天ぷらはハードルが高く感じるかもしれません。きっと製粉会社の人も、消費者のそんな心理を思ったのかもしれません。「天ぷらがより身近になれば、きっと嬉しいに違いない!」そうして天ぷら粉が出来たのかもしれません。ノーベル賞モノです。天ぷら粉の開発者にノーべ賞を授けてください。後生ですから。それほどまでに天ぷら粉は天ぷらのハードルを下げ、生活を潤すのです。一度天ぷらを揚げてしまえば、もう天ぷらは自分のものです。天ぷらという選択肢を得た人は幸いです。思う存分食べましょう。胸焼けと胃もたれと引き換えに、最高の生活がそこにはあります。

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