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『マンガでわかる発達障害の子どもたち』

発達障害の子どもたちについて、20のケースを例示して説明している。
とくに親や子供に関わる大人がどのようにして子供と接すればいいかに重点を置いている。
細かい内容は忘れたが、最後のテーマが良かった。
「それが子どもの幸せにつながるのか?」
「社会で自立してやっていけるのか?」
著者は講演会などで、このような質問を投げかけられることがあるそうです。
その答えが
「心の健康が全ての土台になる」
というものです。
とてもいい言葉だなと思った。
現代は「幸せ」や「自立」の意味も変わってきている。
型に押し込むのではなく、その子どもが自分の「幸せ」を見つけられるような環境設定をしてやること。それが親の役割。
「そんなことでは将来社会でやっていけない!」と厳しくすることが子どものためと思う人もいる。
特に親は子育てに対して不安を抱えている。
その不安に駆られることなく、子どもの健やかな心を育むこと。
健やかな心を持っていれば、子供は自分の幸せに向かって生きていく。
そのように信じることが大事。
そのための努力を精神論、技術論の両面から説明していてとても良い本だと思った。

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