秋田の大雨で被災しました ~床下点検口の作業記録②~
床下作業について ~家の構造による違い~
床下については、その家の構造でやることが変わってきます。
うちの実家や、周辺のアパートや貸家は、築45年のとても古い建物です。
その床下は、土や砂利になっていて、建築士さんに診てもらいましたが、下が土なので、水は自然と沈んでいくし、乾いていくので何もしなくても徐々に良くなるとのことでした。
ただ、汚水の泥は、臭いを放ちますので、臭いがきついようであれば、その土を掬い出す作業が必要になります。
一方で、僕の家は、昨年末に新築した家でした。
基礎は土間打ちしてますので、床下の水が下に浸透してなくなることはありません。
それでも、長い長い時間が経てば、通気口の空気で乾燥し、最終的には水はなくなるそうです。
ただ、その間に建物は腐り、家中に臭いが充満し、虫がわくとのことでした。
3か月時間をかけてもいいので、水を抜き取ってください、とハウスメーカーにいわれました。
それは誰もやってくれず、自分でやらなければならないそうです。
床下作業について ~見える範囲の水抜き~
床下ですが、台所の点検口から入ります。
茶色の泥水で底が見えません。
これは、ポンプで抜き取った方が良いと思って、ポンプを持っている人を探したところ、親戚の叔父さんが農業用のポンプを貸してくれました。
ところが、そのポンプでは水は一滴も出すことができませんでした。
水位が低すぎて、ポンプでは水は吸い上げられませんでした。
手作業でやるしかありません。
雑巾で搾り取ったり、新聞紙を浸したり、塵取りで掬い上げたりしました。
始めに新聞紙をやるのは最悪です。
最終的に、新聞紙がボロボロになって、そのゴミが水の中に溶けるように、広がっていき、床下がゴミだらけになりました。
新聞紙を使うのは、最終段階です。
序盤で使ってはいけません。(スポンジが一番良いです)
最初は茶色い泥水でした。
雑巾で拭いたりしているうちに、底の泥がなくなっていき、床下の土間がきれいに見え始め、やがては透明の水になっていきます。
見える範囲の水をすべて出して終わったような気分になりますが、少し時間が経てば、また水が増えていきます。
やってもやっても、終わりがありません。
再び、ハウスメーカーを呼んでみてもらいました。
すると、床下は傾斜はなく、フラットな状態だということがわかりました。
床下点検口に水が集まる様に少し傾斜がついていたら、ここだけでいいと思っていましたが、違いました。
駐車場の土間のように、傾斜がついて水が流れるようになっていて、水抜き出来る穴でもあれば、反対側から水をジャーっと流して洗い流して水を抜いて終わりなのに、と想像しましたが、そういうつくりではないようでした。
周囲でここ最近で家を建てた同じ状況の人の様子を聞いても、誰も床下に潜って作業をしている人はいないようでした。
ハウスメーカーの人も、口では言うけれど、床下に入って点検をしてはくれませんでした。
床下に入るのはとても抵抗がありました。
そんな一連のことをしているうちに数日が経ちました。
一階のリビングの隣の部屋を、末っ子の部屋にしているのですが、そこから臭いがし始めました。
これはやばい、と思って、意を決して床下に入らなければ何も解決しないことを悟りました。
つづく