ハニカムマップをマインドマップのように使う――情報整理における新たなアプローチ

情報整理やアイデアの視覚化に役立つツールに「マインドマップ」があります。僕は、マインドマップが好きで、もう20年以上もマインドマップ形式でメモを取ったりしてきています。
ハニカムマップを使いながら、マインドマップを描くときの思考と近いことに気が付きました。「ハニカムマップ」は、マインドマップのように使うこともでき、その上でさらに効果的な情報管理を可能にします。本記事では、ハニカムマップをマインドマップのように活用する方法と、その有用性について解説します。

マインドマップとは?

マインドマップは、中心に主題を置き、そこから枝分かれして関連するアイデアや情報を放射状に展開していく視覚化ツールです。

  • 特長:

    • アイデアの発散: マインドマップは、自由な発想を促進し、複雑なアイデアを視覚的に整理するのに適しています。関連するトピックが中心から放射状に広がるため、発想を広げることが容易です。

    • クリエイティブな表現: カラフルな枝やイラストを使って、視覚的に魅力的なマップを作成できます。

  • 用途:

    • ブレインストーミング

    • 学習内容の整理

    • 複雑なプロジェクトの概要作成

    • 会議の議題整理

ハニカムマップとは?

ハニカムマップは、六角形(ハニカム)の形を利用して情報を整理・可視化するツールです。六角形の構造により、情報が効率的に配置され、視覚的なつながりが容易に把握できるようになっています。

  • 特長:

    • 情報の体系的な整理: ハニカムマップは、情報を整理しやすく、複数のトピックをバランス良く配置できます。六角形の隣接構造が、情報の関連性を自然に表現します。

    • 視覚的なつながり: 各六角形が隣接することで、情報の関連性が明確になり、全体像を把握しやすくなります。

    • マインドマップに慣れた人にも使いやすい: マインドマップのように、発想を広げながら情報を視覚的に整理できるため、マインドマップユーザーにも親しみやすい構造です。

ハニカムマップをマインドマップのように使う方法

ハニカムマップは、マインドマップのように使いながらも、その独自の強みを活かして情報整理やアイデアの展開をサポートします。

  • 中心のテーマを設定する: マインドマップと同様に、ハニカムマップの中央に主題やテーマを置きます。これが情報整理の基点となります。

  • アイデアや関連情報を六角形に展開: 中心から放射状に枝分かれさせるのではなく、関連するアイデアや情報を六角形に展開していきます。それぞれの六角形が隣接することで、情報の関連性が自然に示されます。

  • 情報のグループ化と整理: 必要に応じて、関連する情報を近くの六角形に配置し、グループ化します。これにより、情報が体系的に整理され、全体のつながりが明確になります。

  • カスタマイズと色分け: 六角形の色や枠線を使って、情報のカテゴリや重要度を視覚的に区別します。これにより、マップ全体がさらにわかりやすくなります。

ハニカムマップの有用性

ハニカムマップは、マインドマップと同様の用途に加え、以下の点でさらに優れた情報整理を実現します。

  • 柔軟な情報配置: 六角形の構造により、情報を柔軟に配置しやすく、関連情報をすぐ隣に配置できるため、視覚的な理解が深まります。

  • 体系的な情報整理: マインドマップが発散的な思考に適しているのに対し、ハニカムマップは情報を体系的に整理するのに優れています。特に、プロジェクト管理やタスク管理において、その効果が発揮されます。

  • 進捗管理やタスク管理: 各タスクやプロジェクトの進捗を視覚的に追跡でき、進行状況を明確に把握することができます。KPTA(Keep、Problem、Try、Action)やスキルマップとしても活用でき、具体的なアクションプランの管理にも役立ちます。

マインドマップの限界とハニカムマップとのコラボ活用

マインドマップに限界を感じる時があります。
紙で書く場合には、紙の大きさという限界。
ソフトを使って描く場合には、無限に書くことはできるのですが、主要テーマに基づいて描くので、マインドマップが何枚もできあがっていくことになります。
ハニカムマップは1枚のシートにすべてが描かれるところに最大の強みがあります。
ハニカムマップにリンクをつけることで、マインドマップにアクセスしやすくすることで拡張性をもたらすこともできます。

使い分けのヒント

ハニカムマップとマインドマップにはそれぞれ異なる強みがあります。以下のヒントを参考に、それぞれのツールを使い分けてみてください。

  • マインドマップ: 創造的な発想や新しいアイデアを広げるとき、発散的な思考を促進したいときに最適です。

  • ハニカムマップ: 情報を体系的に整理し、複数のトピックを関連付けながら管理したいとき、またはプロジェクトの進捗やタスクを視覚的に追跡したいときに効果的です。

終わりに

ハニカムマップは、マインドマップに慣れた方にとっても非常に使いやすく、かつ情報整理や管理において優れたツールです。発想を広げながらも、情報を体系的に整理しやすいという特長を活かして、ぜひあなたのプロジェクトやタスク管理にハニカムマップを取り入れてみてください。シンプルながらも強力なこのツールが、あなたの業務効率化やアイデアの整理に大いに役立つことでしょう。

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