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釣れますか? と話しかける人になりたい。

今日も釣りに行ってきた。
使徒やエヴァと同じ数の13匹釣れた。
自分の誕生日も13日なので、縁起が良いシンクロだということにしておく。

今日も2人の人に話しかけられた。
「おはようございます。釣れますか?」と。

今日は5時には海にいたんだけれど、一投目を引き上げると当たりも感じないくらいの小さなキスが付いていた。
そんな話を最初のおじさんとちょこっとした。

出だしは好釣で、投げると必ず釣れるか当たりがあった。
餌が取られたりといったことがあっても、そこに魚がいるという実感を持ちながらできる釣りは楽しい。
大きな当たりでフグ? と思って引いてみると、良いサイズのキスが2匹付いてた。
こんなキス釣りを去年の秋からずっと夢見ていたので嬉しい。

7時を過ぎると全く釣れなくなった。
8時頃来たおじさんにも「釣れますか?」と話しかけられた。
7時までは釣れてたんですけど、と返しながら、今から釣りをする人の腰を折るような返答だったんじゃないか、とちょっと後悔する。
おじさんはニコニコと、そうですか。釣れなくなっちゃったんだね、ありがとうと言って、隣で準備をし始めた。

俺はいつもなるべく人がいない場所を探して釣りをする。
釣りに限らず。
なるべく人と関わらなくてもいいような、一人でいられる場所を探す。
エヴァのシンジくんのようだ。
釣りの勝手がわからないので、一人で誰も気にしないでやりたいという思いと、釣りをしている人はなんか怖そうという思いがある。
釣りだけじゃない。
自転車屋さんも怖いし、ロードバイクなどで走っている人も怖い。
オシャレな人の集団も怖いし、経営者の集まりも怖い。
税理士の集まりも怖いし、スポ少のバスケの集まりも怖い。
怖いという表現は必ずしも当てはまらないかもしれないので、もっと適切な言葉があるんだろうけれど、とにかく自分のテリトリーの外の人との関わりは、気後れする。
エヴァでいうATフィールドを張っている状態になる。
自分の事務所の昼食会や飲み会ですら、一番端っこのみんなから最も遠い場所に座る。

だから、隣の釣り人に話し掛けるということは、滅多にしない。
でも、素直に、こんにちは。釣れますか? と話し掛ければ良いのだ。
どんな返事が来ようが来まいが、全く問題ないじゃないか。
仲良くなるためのおまじないが、「こんにちは。釣れますか?」だ。

実際、話かけられて悪い気は全くしない。
この人は安全な人なんだという安心感を持つ。
海の状況を共有できる。

朝話しかけてくれたおじさんが、釣れてますか? とまた話し掛けてくれた。
おじさんはもう帰るようだ。
状況を伝えて、おじさんはどうですか? と聞いてみた。
「うん。50匹くらいだね。でも細くてね。待ってると来ないね。サビいてやれば来るんだけど」と釣果を教えてくれる。
50匹。すごいですね! と返した。

挨拶をして、ちょこっと話をして、いろんなことを聞いてみればいいんだな。
どんな場所でもね。
ATフィールド全開にする必要性はどこにもないんだ。

誰とでも自分から挨拶できる人にそろそろならなきゃな。

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