旅の楽しさ変遷

旅に出た。
母子4組が集まっての旅行である。仙台にやってきた。

初日、遊覧船に乗っていて気づく。

「この遊覧船乗るの3回目くらいのはずだけど、景観の美しさも、島々の迫力もほぼ覚えてないな」

ここで私は、景勝地の価値は中年旅行にあり、と、唱えたい。

　正直、若い頃なんてどこに行くかより誰と行くかのほうが問題で、どこに行ったって友達とピーチクパーチクくっちゃべってるか、浮かれた関係の相手とイチャコラするか、しかしてなかった。友達が好きな人とご飯に行ったことや、隣に座っている人といつ手を繋ぐかのほうが、波に削られた島の形なんかよりずっと大事だった。

今日、初めてじっくりと見た気がする。島々の姿は、形も佇まいも見飽きないほどにおもしろかった。

観光地を「有名だから行く」ではなく本質的に楽しめるようになった今、旅行がinteresting！に楽しい。

若い時の、fun fun fun‼︎な旅行も楽しかったけどね。