北欧の田舎の一軒家のイメージ
新しくニセコに建てるコテージは、是非とも北欧スタイルにしたい!と、思い決めたのは良いですがそれを相手に伝えるのは、なかなか難しいことです。
まず北欧はモダンな現代建築もポピュラーですから、それは目指すものではないということをお伝えします。あくまでも木のぬくもりある素朴なスタイルが、イメージです。
堀尾建築士は、中二階を作ったり、大きな掘り炬燵のように床をくり抜いて、そこでくつろげるようにしたり、高低差を生かした家づくりが得意です。でも、今回はそこは封印してもらい、シンプルな家づくりをお願いしました。
幾度かの話し合いを経て、二階建てのオモヤも平屋のハナレも、端から端までスーッと見渡せる印象的なプランができました。またオモヤとハナレをつなぐ屋根をアールの形にするのも一番最初に決まったことです。
あとは内装のイメージをとにかく共有しなくてはなりません。私は気に入った北欧スタイルの画像をドンドコドンドコ堀尾さんに送りつけました。
実はここに至るまで、打ち合わせの中で様々イメージが上がってきました。
「人生フルーツ」の津幡修一さんがレーモンドさんの建築に習って建てた自宅とか、
桐島かれんさんの葉山の別荘とか、
「ムーミン」のトーベ・ヤンソンさんの「夏の家」とか、
はたまた中村好文さんの「小屋」とか、
コルビジェの「母の家」とか。
他にも色々、色々。
でも前の轍を踏まぬよう、これまでのイメージを一掃してもらい、とにかく白い壁と木の床を基調とした北欧建築でお願いしたいとお伝えしました。
でもね、イメージの共有というものは言うほど簡単じゃないんですよねー。
つづく…