京都・奈良巡り 5日目
奈良滞在二日目は、朝食前の早朝に日本最古の神社の一つと言われる村屋神社に連れて行ってもらいました。こちらも宿独自の体験型イベントで、もちろんオーナーのガイド付き。
村屋神社の鎮守の森はしっかりと保護されていて、豊かな生態系を築いているのだそうです。早朝でしたので多くの鳥が囀り鳴き交わしていました。
こじんまりした神社ですが、日本書紀にもその名が出てくるという由緒正しい古い神社なのだそうです。神社の由来の話などたくさん聞かせてもらいました。最後に御朱印もらって帰ってきました。
この後は法隆寺に直行予定だったのですが、朝行った村屋神社に祀られている三穂津姫(みほつ姫)の夫神、大物主(オオモノヌシ)が祀られている大神神社(おおみわ神社)に先に寄ってみることにしました。
大神神社も村屋神社と同じくらいの広さであろうと思っていたのです。夫婦神社ですからね。
ところが!
夫の神社は妻の神社の100倍ぐらいの大きさでした。(なんたる男尊女卑)山に広がる広大な境内に点在する祠を巡るのは到底無理なので、とりあえず拝殿を拝み、ここでも御朱印をもらって終了。小雨が降っていたのですが、神社を出る頃には雨も止み遠くに三輪山を拝むことができました。
さていよいよ、高校の修学旅行以来の法隆寺へ向かいましょう。
余談ですが、私は生まれも育ちも北海道の道産子です。北海道は歴史が浅いので歴史的な古い建物がほぼありません。私の親も無粋というか何というか、歴史や美しい街並みの残る地域へ子供を連れて行こうという人たちではありませんでした。
そんなこともあり、高校の時に訪れた法隆寺の年代を重ねた荘厳さを目の当たりにした時のショックと感動は筆舌に尽くし難いものでした(大袈裟じゃなく)。ちなみに中学校の修学旅行で訪れた岩手の長勝寺にも大感動したのですが、やっぱり法隆寺の比ではなかったです。
念願の法隆寺は天気もあまり良くなかったせいか、修学旅行生とぶつかることもなく、静かにみることができました。
世界最古の木造建築と謳われる法隆寺。なんかちょっと神秘的に感じるのは、私だけでしょうか?
でもね、残念ながら18才の時に味わった感動は蘇りませんでした。これまでの年月にあの頃よりは旅行して美しい建築を見てきたせいか、それとも大人になって(老年に差し掛かって)心の瑞々しさを失ったせいか、、、。どちらの理由のせいでもあるでしょう。
私は年を重ねるにつれて人生って楽しくなるなーと思っていたのですが、寂しいこともあるもんだなと今回の旅で思いました。