演奏と盗作

こんにちは。

今回は「盗作」について私なりの考えを稚拙ながら綴らせていただこうと思います。

今回書く「盗作」は、演奏界隈における盗作のみを指しますのでご了承ください。演奏界隈の方以外にはあまり必要のないnoteになるかと思います。

演奏界隈の方も、このnoteはあくまでも私個人の勝手な考え方なので、それに洗脳されたりキレたりしないようお願いします。


結構重い話になるかと思いますので、簡潔にまとめられるよう努力はします。




盗作しないでね


まず当たり前ですが盗作しないでください。

盗作はマリオメーカーのコース投稿に関する規約違反となりますので、何卒盗作しないようお願いいたします。この後色々と書きますが、決して盗作を肯定する内容ではありませんのでご注意ください。




盗作を訴えられない


盗作への対応は人それぞれですが、これまで私は敢えて黙って見過ごすという対応をとっています。

繰り返しになりますが私は決して盗作を容認している訳ではありません。ではなぜ訴えないのかというと、それは演奏職人というポジションについて考えたときに、訴えにくいと感じるからです。



まずもってご存知の通り「演奏コース」というコンテンツのほとんどは2次創作です。まれに自作曲を投稿している方も見かけますが、大半の演奏コースには原曲があると思います。

ということは、「演奏」というジャンルそのものが既に「既存の曲の盗作」を前提としているのではないでしょうか。

とんでもない極論で大変申し訳ありませんが、実際そこはタブーなところだと思っていて、まあ「2次創作」といえば聞こえはいいだろうということで自分に言い聞かせている節もありますが、なかなか難しい問題だと思っています。

私も例外ではありません。インフェルノはMrs.GREEN APPLEの曲だし、UnityはTheFatRatの曲だし。

そうなると、マリメ内でそれを盗作してきた人に「俺のコースパクったなこの野郎!!」などと言ったらどうでしょう?

作曲家からしたら変な気分だと思います。いやお前も私の曲勝手に演奏してんのに他人に怒れる立場なのかよ、お前は私の何だよ、この曲を作ったのはお前じゃねえよ、と思われそうです。考えすぎでしょうか。


「演奏職人」は他人から曲を借りている以上、立場的に強く出られない

というのが私の考え方です。


オリジナル演奏コースを作った人と盗作をした人間とを相対的に評価すれば雲泥の差がありますが、改めて自分の立場を絶対的に評価すると、他人に指摘できるほど偉くないなと思います。

だから私は盗作を訴えない、もとい訴えられないということです。

もちろんそれは私が、訴える勇気の無い意気地なしだというだけで、訴えることができる人を批判するつもりはまったく無いし、むしろいつも私の代わりに盗作を報告してくださる方々、本当にいつもありがとうございます。


最近ではTwitterを通してかかこさん、原口沙輔さんなどの著名なクリエイターの皆様から実際にリアクションをいただくこともあったり、さらには私自身もボカロPとして創作に挑戦するようになったりして、改めてこの「立場」の話は自分の中に強く根付いてしまいました。

私はもう、盗作を訴えることはできないと思います。




演奏をする上での心構え


説教じみた話になってしまうのは申し訳ないのですが、では盗作を無くすのに必要なこととは何でしょうか。

それは演奏職人一人ひとりが、原曲へのリスペクトを忘れないことだと思います。


昨年6月「演奏コンテスト」を主催し、たくさんの演奏を聴きましたが、どれも愛に溢れていました。評価の対象は演奏の技術となってしまいますが、原曲愛という観点ではどのコースも最高点です。素晴らしいです。

演奏職人に1番必要なのは原曲愛だと、私は思っています。盗作にはそれがありません。

あなたはその曲、本当に好きですか。

流行りの曲を演奏するのは、職人としての名を売るために必要なことですが、まずはその曲を愛するところから始めて欲しいです。

「この曲が好きだ」という思いを演奏にぶつけてみてください。上手下手はさておき、たぶん完成するのは盗作ではないと思います。


現在マリメ運営が無能ムーブに入っていて、完全一致の盗作さえ通報が通りません。このような状態においては、演奏職人全員のモラルが問われていると言っても過言ではありません。

盗作をする人は恐らくここまで長い文章を読まないと思いますが、ここまで読んでくれた心優しいあなたは、きっと盗作をしないと信じています。原曲へのリスペクトを、ぜひとも忘れないでください。




最初にも言った通り、このnoteはあくまでも私の個人的な考え方を示しておくためのものであり、この考え方が絶対ということはもちろんありません。皆さんは皆さんなりの考え方を持っていてほしいと思います。


最後になりますが、今後も皆さんの原曲愛溢れる素晴らしい演奏が聴けることを陰ながら期待しています。

ここまで読んでくださり本当にありがとうございました。素敵な界隈にしていきましょう!それでは