演奏コンテストの舞台裏
『マリオメーカー2 演奏コンテスト』
皆さん楽しんでいただけましたでしょうか。
恐らく苦しんだ方のほうが多いかと存じます。
かくいう私も苦しんだ人の1人で、この企画を主催するにあたって数々の苦悩がありました。キツかった。
まあ何というか色々ありました。
色々あったので今回はそれをお話します。
例によってかなりの長文となるかと思いますが、気になるところだけでも読んでいただければ幸いです。それではどうぞ。
企画の発端
まずなんでこの企画をやろうと思ったのでしょうか。さかのぼること1ヶ月以上前になるかと思いますが、サブアカウントのスペースで演奏職人の方々と喋っていたのがキッカケだった気がします。
ゴールデンウィークにMr.クロスさん主催の企画『音色を響かせろ!演奏グランプリ』が開催されました。私はそれに参加してきた訳ですが、スペースで今回の『演奏コンテスト』の話題が出た発端はこれだったと思います。
演奏グランプリの話はこちら↓
そんな訳なので、要するに話の流れというか言ってみればノリですね。なんかやれそうだしちょっとやってみますか的なノリで。
演奏職人さんたちと話していたということもあって、その場の雰囲気は「もし開催されるなら自分参加しますよ」的な流れに。
結局のところ参加者が集まるかどうかが1番大事な要素であり1番不安な要素でもあったんですよね。というのも、前述の演奏グランプリは参加者が一桁だったので、いまひとつ競争感が無かったという印象だったのが正直なところでした。
演奏という文化を軸にした企画がひとつふたつあってもいいと思っていたから、非常に貴重でありがたい機会ではあったのだけれど、もっと大人数でデカくやりたいなぁと思っていました。
そのこともあって、スペースで数人参加内定(?)を貰ったのがとっても嬉しかったし、この調子でたくさんの方に参加してもらえるなら、きっと価値のある企画になるだろうと思って、計画を進めました。
107票で29%の参加票、10人以上の参加者は堅いだろうということで、正式に開催を決定しました。
演奏コンテスト開幕
この動画どうですか。
自分としては結構気に入ってるんですけど。
先にこの動画のことを話してしまうと、前々から何か企画を主催することになったらプロモーション動画を作って小洒落た宣伝をしたいと思ってました。
こういうの作るの好きです。
作っててめちゃめちゃ楽しかった。
ちなみに最初は私がルール説明喋ろうかなとも思ったんですけど、リア友の目にも留まっちゃってるしさすがに黒歴史確定かと思ったのでやめました。
その代わりに喋ってもらったのは、
CoeFontのミリアルさん。
まあビジュアルは何でもいいんですけど、結構聴きやすい声かなと思って使わせてもらいました。最初は無難に霊夢さんにしようかなと考えてましたが、音がバミバミしちゃって雰囲気が無いなと思って。
いつインストールしたかも忘れたゆっくりムービーメーカーをここにきて使うことになるとは思いませんでした。良く頑張りましたよ私のパソコン。
動画についてはこのくらいにします。
それよりもっとデカい問題が、ルールです。
ルールを考えるのがめちゃめちゃ大変だった。
動画で説明した順に、ポイントとなるルールのことを話します。
ルール設定の話
1.題材曲は自由
今回は演奏の題材曲を自由としました。
何度も話に出るようで申し訳ないですが、みすくろさんのグランプリでは題材曲に「ゲームの音楽」という制限があり、いつも需要があるやら無いやらわからないボカロやポップを演奏している私にとってはこれがかなりの痛手となりました。
制限を設けることは決して悪いことではないと思いますが、今回は参加者の皆さんがやりたい曲を思いっきりやれる環境にしたほうがホットな作品をたくさん見れるだろうと思い、このような形をとりました。
結果論でいくとこれは正解でした。
それマリメでやるのかよっていう意外性のある選曲がほとんどで、皆さんなかなか挑戦的だなと思いましたね。めちゃめちゃ良かった。
ちなみにこのルールをうまく利用して、
「あること」に挑戦すると手堅く得点がとれる裏ワザ的なのがありましたが、誰もやらなかったしそれで全然大丈夫なので秘密のままにしておきます笑
2.合体演奏禁止
これを入れた理由は結構明白で、編集力のあるなしで結果を左右できないようにしたんですよね。
例えば落下遅延とか全然知らなくて音の重ね方わかんないよっていう人がいたとして、その人が代わりに編集が超絶上手い人だったら、単音でいくつも旋律を作って編集で重ねたい放題重ねられますよね。逆も然り、編集力が乏しい人は、どれだけ演奏が凄くても日の目を見ないという事態が発生しかねません。
演奏力と編集力を混合させてはコンテストが成立しない気がします。
ちなみに繋ぎ編集サービスについて、
これも上記のような理由から必然的にやらなきゃいけなかったことではあるのですが、
キツかったですね。
皆さんの力作を繋ぐ仕事はめちゃめちゃ楽しい…ってそれはそうなんですけど、ずっとスマホとにらめっこしながらちまちまタイミングを合わせる作業が結構…
皆さんもやってみます?
まあそんなに言うほどの重労働でもないですけどね。とりあえず最低限の繋ぎは出来たんじゃないかなと思います。
3.アクション要素禁止
これ完全に言い方ミスりました。
アクションは「入れてもいいけど加点対象にはならないから気をつけてください」が正しい言い方ですね。
演奏だけを評価するから、アクションは入れないのがオススメです。ってことでした。
誤解を招いてしまって申し訳なかったです。言い直さなかったのは、言い直す気力が無かったからです。ごめんなさい。
他にも言い直そうか迷って結局言わなかった何かがあった気がするけど思い出せません。何だっけ。まあいいや。
ルールの話は終わりです。
審査員の皆さんへ
ルールの話をしたので、次は審査の話になりますが、これに関しては実際に審査をした審査員の皆さんにしか伝わらないことも多いかと思います。
審査員の皆さんに、まずはごめんなさいを伝えたい。それから本当にありがとうございました。
説明動画にあった通り審査の観点を5つ用意しましたが、これがまあ難しかったなと、自分でも思います。この観点で評価しろって言われても、自分だったら正直困ってる。
もうちょっと客観的に明らかに採点できるようにすれば良かったんですけど、
「審査員賞」というのを用意したように、今回は審査員4人それぞれの異なった価値観がそれぞれの得点となったほうが良いだろうということで、敢えて主観的、いわゆるそれってあなたの感想ですよね的な評価をしていただきました。
「万人受けする演奏」というのを作るのは、非常に難しいことです。メカクッパの音色をカッコいいと思う人もいれば、思わない人もいる。ツララの音色を優しいと思う人もいれば、思わない人もいる。あるいは前述にもある選曲という要素についても、ポップの演奏が好きな人、ゲーム曲の演奏が好きな人、ボカロの演奏が好きな人、それぞれ演奏に求める選曲は違うはずです。
それはもうそういうものであって、認めていくしかない。実際演奏職人さんたちは、そんなバラバラのニーズに対して、どうすればかろうじて「万人受け」に近い結果が得られるだろうと試行錯誤を繰り返してきたはずです。それが、言い方を変えると「どうすれば伸びるだろう」になる訳ですね。
本当の「すごい演奏」が何なのかというのは人によって考え方が様々かと思いますが、その様々な側面が存分に評価に表れるように、観点を設定しました。
繰り返しにはなってしまうけど、そんな主観的な評価を何度もしてくれた審査員の皆さんには頭が上がりません。
本当にありがとうございました。
結果発表の話
そして来たるは7月2日。
審査員全員の仕事が終わり、私が結果発表の動画を完成させ、いよいよ結果発表という運びとなりました。もう満身創痍だよね。
ルール説明動画に引き続きミリアルさんに喋ってもらいましたが、どうも固有名詞を読むのが苦手っぽいですよね。
アクセントの調整がよくわかんなくてほったらかしにしてるので、発音が終わってるところがいくつかあります。
mizu↑pon
とか
あっき↑くん
とか。
正直Annieさんの発音もポチさんの発音もなんか怪しい感じがします。ちゃんと発音されたのはマイケルさんだけですね…笑
まあそれはどうでもいいんですけど、とりあえずこれがひと通りの結果です。
参加した方の中には「なんで自分が入ってないんだよ!」と思う方もいるかもしれません。でも「なんでこれが入ってるんだよ!」とはなりませんよね。
5作品のご紹介となりましたが、どれも文句無しの受賞だったかと思います。
トップ3・審査員賞4つ・特別賞の最大8作品を紹介する覚悟でいましたが、よく考えたらトップ3も実質的には審査員が決めるんだから被って当然ですよね。賞を設定した人は本当に頭が悪いなぁと思うばかりですが。
本当はここで情熱的な話をして企画を締めるんだと思いますが、言いたいことといえば、まあこの通りです。
それ以上でもそれ以下でもないというか。
皆さんが楽しんでくれたようで、私としても大変でしたが非常に貴重な思い出になったと思います。皆すごい。
本当にありがとうございました。
活動休止の話
最後に個人的な話をひとつ。
色んなところで言っているのでご存知の方もいるかもしれませんが、私は今バリバリ現役の受験生で(←!?)、勉強をしないといけません。ヤバいですマジで。
ということで、そろそろ時期も時期なので、いい加減そっちに本腰を入れようという感じです。
Twitterも不具合増えたし良い機会かと。
勉強をサボりにサボってとうとう7月。
まあ私の投稿頻度なら半年くらい居なくなってもちょっと投稿に間あいてるのかなくらいの感覚だと思いますので。
そろそろお別れですね。
と、いうわけで!!!
今まで秘密裏に作られてきたコースたちが
じわじわと世に放たれていきます!!!
※画像はすべて未確定のものです
私が居ない間にも私の投稿は続きます。
したがって私はこの界隈に居続けます。
今後ともよろしくお願いします!