神社参拝後のお試し!
以前より、スピリチュアル系とくに神社参拝についての動画を視聴していると、参拝後の好転反応というものを耳にすることがあった。
パワースポットといわれる神社を参拝した後に、体調不良を起こしたり、車をぶつけたりすることがあるとのこと。
自分はと言えば、今までいくつかの神社を参拝した後にとくに体調を崩したことはないし、事故も怪我もない。
…のだが、今回2023年の参拝後にちょっとそれと思われる現象があったので書いてみたいと思う。
12月も半ば、出雲大社参拝後にレンタカーで須佐神社へ向かった。
この日は例年に比べ暖かかったが、時折雨が降り風が強かった。
とにかく安全運転を心がけ、須佐へ車を走らせた。
須佐神社に着いてからも雨が降っていた。
近くの温泉へ行き、戻る頃には雨が少し止んでいたので、その間に参拝を済ませて出雲へ戻った。
時間は14時。レンタカーに返却する予定は16時。かなり時間が余ったので、お土産でも買いに行こうかと、とある施設へ向かった。
駐車場に車を停め、ドアを開けようとした瞬間、ものすごい突風が吹いた。
勢いよくドアは開き、隣の車(白い某高級ミニバン)の助手席側に「ガン!」と音を立ててぶつかった。
「…あちゃー!」
隣の車のぶつけた箇所を見た。
うっすらと傷があるような、ないような…?
でも、やはり小さな傷があるように見える。
ぶつけた車には人は乗っておらず、駐車場にも誰もいない。
これはややこしいことになった。
これからレンタカーに車を返却し、鳥取へ行かなければならない。
あれこれしている間に、下手したら特急に乗れずにホテルもキャンセル…ここまで順調だった予定が狂う可能性が…不吉な考えが頭をぐるぐる回り始める。
一瞬、そのまま立ち去っちゃえと悪魔の囁きも聞こえたが、神社であれこれ感謝やら誓いやら、あれだけ神様に綺麗事を言っといて、そりゃないな。
やっぱり正直に言おう。
この事でこれからの予定が変わっても仕方ない。
もしかして目的地に行けなかったり、会いたい人々に会えなくなったり、お金が大幅に飛んだり…起こる事は全部受け止めるしかない。
ここからの展開は全部天に任せよう。
よし、相手を探しにいくか、と施設の建物へ歩いて行こうした時、こちらへ壮年のご夫婦が歩いてきた。
あの車の持ち主の方ですか?とご主人に聞くと、まさにそうだった。
事情を話すとご主人はすぐ車へ駆け寄り、問題の箇所を確認した。
自分にはよくわからなかったが、凹みがあり、やはり傷もあるということだった。
そこからご主人は激怒し、自分はなじられ続けながらひたすら平謝りするのみだったが、結局警察を呼ぶこととなった。
15分後にパトカーがきて、現場検証、相手との連絡先交換をし、レンタカーのお店とレンタカーの保険会社への連絡を済ませた。
ご夫婦にはせっかくの旅を自分の不注意で不愉快な思いをさせて申し訳ないと謝罪した。
そこから、少しテンパった気分をなんとか落ち着かせてレンタカーの返却へ向かった。
30分程運転してお店へ着くと
「大変でしたね。お話は全部聞きましたし、こちらで保険入ってるから大丈夫ですよ。ここからは相手方と保険会社の話になります。特に手続きなどもないので、もうお帰り頂いて結構です。お気をつけて」
とのこと。
いろいろと書類を書いたり面倒な手続きで時間がかかるのを覚悟していたので、拍子抜けした。
結局、そこから予定通りに出雲市駅で鳥取行きのチケットを買い、無事に向かうことができた。
お金も時間も、何も問題は起きなかった。
そして鳥取へ着き、ホテルでくつろぎながら、あれはお試しだったのだと解釈した。
あの時もし逃げていたら、この先ずっと何をしていても心に負い目が残り、楽しめなかったに違いない。
一瞬でも逃げる選択肢が頭をよぎった事も、自分の心に弱さ、邪な部分があるのを再認識させられた。
自分の心と行動を観察し、最良の選択をしていく事を心がけ、いざという時に悔いのない選択をできるようにしよう。
あの時吹いた突風は、天からのメッセージだと思った。
また、参拝後の事故には厄落としの意味があるというので、そう思う事にした。
日常で少しずつでも魂を磨き、いずれ近いうちに出雲、須佐へのお礼参りに行かせて頂こうと思う。
読んでくださいまして、ありがとうございました。