鐘の音
ill.bellとは
ill.bell（イルベル）とは、歌ってみたカテゴリに動画を投稿している男性投稿者(歌い手)である。
「S.C.R.E.A.M feat.RainyBlueBell」という楽曲をご存じでしょうか。
2022年にリリースされたDYES IWASAKI(FAKE TYPE.)のアルバム「Dirty One, i Scream feat.ill.bell」に収録されている楽曲。
とってもかわいいバニーガールがおおよそかわいくない顔をしているサイケデリックなMVで、実際のボーカルは男三人という情報量がそこそこ多い楽曲です。
注目された歌ってみた動画が投稿されたのがもう半年前というのが信じられないし、本家はもう2年前の曲らしい。
本家MVに出てくるオレンジ髪と鈴の髪飾りの女の子・ベル子の元になっているのが今回の記事のテーマになっている現役教師ネットラッパー・ill.bell。10/12に誕生日を迎えたので、例の如くファンがきっかけと好きな曲について書きます。まずはお誕生日おめでとうございます。
彼の楽曲を初めて聴いたのは中三。
当時プレイしていたゲーム「Project Diva F」に収録されていた八王子Pの楽曲「Sweet Devil」の動画をインターネットで探していた時に、彼が所属するユニット・RainyBlueBellのラップカバーに出会いました。
サビのリリックをReolさんとkradnessさんがカバーで引用しているのを気に入っていたのもあって、うろ覚えながらも歌詞を覚えているくらいには聴いていたと思います。
間を置かずにReolさんとの「脳内革命ガール」の歌ってみた動画も見つけ、彼の英語のバースをとても聴きまくりました。
FAKE TYPE. にハマったのをきっかけに少しだけネットラップについて調べたりしていた時に、アルバム「FAKE BOX」に収録されている楽曲「Re;Re;Refrain feat.RainyBlueBell」にて数年ぶりにRainyBlueBellの名前を見つけました。
そして、私がフェイクにハマった年の夏に前述したアルバムが発売されました。
ハマり立てで知っている曲の数もまだ少ない自分にとってはかなり強烈な一枚だったと覚えています。
ちなみに、ここ数年で私がヴィレッジヴァンガードで見つけた正規のCDアルバムが唯一これだったりする。
職業柄かSNSでの露出は少ないものの、一度聴いたら必ず頭から離れない曲が特徴なお方だと思います。
口にだす、言葉にする
単純に曲が好きというのももちろんありますが、曲や彼の書いているnoteで見ることができる心情も、尊敬に値することです。
今年の元日に公開された楽曲「タイパ」で、私はそれを強く再認識しました。
世間的に色々起きたのと己の精神事情が重なって年始から気が滅入った時に、ひたすら一曲を繰り返して聴きながら、近所のスーパーに買い物に行ったのが懐かしい曲です。
落ち着きのあるトラックと声ながらも、タイムパフォーマンス＝タイパを重視する社会に対して疑問と提案を投げかけているのが、歌詞を見るとかなりグロテスクだなあ、と思います。
使っているフリートラックの動画のタイトルにChillって入ってるのを確認してから曲聞き直すとより一層、そう思う。
ただ、タイパやコスパ重視の社会に対して納得はしても否定はしていないのがとても人間らしいな、と。
人生は短い 味わってる暇ない
時代の発展で寿命が伸びたとはいえ、どう頑張っても人間は100年くらいが精一杯だし、その100年の間にやることは意外と結構ある。
そこに時代が生んだ豊かなエンタメなり課題なりを解決するには、1日だって無駄にしないほうがいい。
言うだけなら簡単とはまさにこのことだと思います。
実際、これを書いている投稿者は仕事以外の今週も時間をあまり有効活用できていないし。
人生は短い
だけどそばにいたい だからそばにいたい
でも、時間は限られているとわかっているからこそ、無駄だと思えるものに手を伸ばすのもありなんだと、何も間違っていることではないのでしょう。
だって人生の全てを無駄か否かでフィルタリングしていたら、真っ先に消されるの多分エンタメだと思う。
あらゆるものの無駄を省く風潮のある中で音楽やゲームが未だ残っていて、尚且つ多くの人を喜ばせているのは、真の意味でタイパ重視ではないからでしょう。
年末年始というと、私はどうも生き急いでいるような感じがして、休んでいても心の奥では休まらない感覚になることが多々ありました。
直接的にこの曲が自分のことを言い当てたわけではないですが、曲を聴いている時は心がじんわりとほぐれるような気分になります。
あなたの有限の時間を俺にくれてありがとう
終わりに
実はイルベルさんが英語の教鞭をとっていることも、私が彼を尊敬する理由の一つになったりしていますが、それはまた別の話で書きます、多分。
何度か好きなアーティストや作品に対する記事を書いていますが、改めて文章を書くのは難しいと思うし、自分の表現力の幼さにヤキモキするしで、ラップ詞を書く人ってすごいなあ…と思います。
でも、自分がなぜそのアーティストを好きなのかを考える時間というのはとても有意義で悪くないもので、ちゃんと理由を知っておくのは自分にとっても大事だと再認識する日々です。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
改めて、ill.bellさん。
お誕生日おめでとうございます。
今後とも公私ともに充実した健やかな日々を送れますように。
去年描いたFA。ill.bellのアバター・ベル子。
ill.bellさん↓
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