肺切除の手術を決めるまで
前回、肺腺ガンの可能性が発覚したきっかけについて書きました。
2018年3月に発覚して、2ヶ月後の5月に再度CT検査を受けました。
結果、大きくなることも小さくなることもなく状態は変わらずでした。
これといった症状もないので自分にとって存在感は薄いものでした。
でも先生はほっといて良いとも言えないし、もし手術で取ろうと思うならいつでも言ってくださいと言ってくれていましたが、実感が伴わないのもあってこの時はまだ手術することを現実的に考えられませんでした。
肝臓のように切除しても再生するなら良いけど、肺の場合はそうもいきません。
肺を切除することによって、普段の生活にどれくらい影響が出るものなのか、好きでやってるキックボクシングをできなくなってしまわないかなどが不安でした。
切除する場合、ガンらしきものがある部位と7mmというサイズからして切除部位が一番小さい部分切除(楔状切除とも言うみたい)と呼ばれる方法で済むだろうとのことでした。
ただガンらしきものが小さいと部位の特定が難しいこともあるようで、その場合は区域切除(肺の区域は右肺で10、左肺で9に分かれるそう)になる可能性もあるとのことでした。(参考:区域切除について|国立がん研究センター中央病院)
いずれにしても肺活量が大きく損なわれることはないし、体感的にも激しい運動をした時に少し息があがりやすくなる程度しか変化がないことがほとんどということでした。(参考:切除後の肺機能と生存率|亀田グループポータル 医療ポータルサイト)
手術の方法は胸腔鏡手術の適用になるとのことでした。(参考:胸腔鏡手術とは|がん研有明病院)
ひとまず、また3ヶ月後に再検査を受けることにしました。
発覚から5ヶ月後のCT検査
前回のCT検査から3ヶ月後の8月に再度CT検査をしました。
この時も3月の状態からほぼ変化はなく、消えてはいないので炎症の形跡である可能性は低くなってきました。
良性の腫瘍か肺腺ガンである可能性が高くなってきました。
主治医の先生がもし私と同じ状況なら手術してしまってすっきりしたいとの意見でした。
炎症の形跡の可能性は低くなったものの進行している様子もないので、次は半年後に再度CT検査をすることになりました。
発覚から約1年後、4回目のCT検査
2019年2月末、発覚から約1年が経過しました。
CT検査の結果はまたしても変わらず、7mm程度の影はしっかりと写っています。
少しでも進行する素振りがあればすぐに手術しようとは思っていました。
特に変化はないけど、1年変わらずあるなら取っておこうかという気持ちが固まりました。(どちらかというといよいよめんどくさくなったというのが大きいですw)
ただ仕事の都合もあって、手術は少し先の6月にすることにしました。
手術することに不安がないわけではない
全然関係ない話ですが、2月頃たまたまぎっくり腰になって通っていた整骨院の先生にも今後手術する予定があることを話す機会がありました。
その先生がお知り合いの外科?の先生に「こういったケースの患者がいて…」と聞いてくれていたようで、その先生としても手術しておいた方が良いと思うという意見だったと教えてくれました。
さらにたまたまTwitterで知ったこのコータリさんからの手紙という記事でも高須先生の「健康診断で何か出たら迷わず切り取れ」という言葉を目にしました。
手術すると決めたもののまったく不安や迷いがなかったわけではありませんでしたが、自分の選択は間違ってないと思えるようになってきました。
選択、判断は必ず自分で
手術するタイミングの判断って難しいと思います。
私の場合、1年かけて徐々に納得してやっと踏み切ったという感じでした。
これはあくまでも私の考えですが、病気の治療の選択を迷っている時はあまり周りの人に言わない方が良いと思います。
自分の考えや選択を尊重してくれる友人、家族、パートナーであれば良いのですが、専門的な知識もない(あっても中途半端だったり偏っている)のに治療に口を出す人が親族や周りにいたりすると厄介です。
「あの人はこんな治療をしてこうなってしまった」というような不安を煽るようなことを言う人ならもう最悪です。
仮に同じ病名の診断を受けていても、人によってそれぞれ状態は違うので必ずしも一致するわけではありません。
幸いにも私の周りにはこういった人はいなかったので良かったのですが、ガンを公表すると聞いても頼ってもいないのに、あれこれといらぬおせっかいをされたり、口出しをされるという話はよく聞きます。
判断、選択を迷っている時、まず1番話を聞くべきなのはその分野のプロである主治医の先生だと思います。