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はじめに part9


なんだかダラダラと自己紹介しておりますが、お付き合いください


新しいヘアサロンでの新しい美容師生活が始まった


時間にお金に人間関係に困ることが多かった

ワクワクしていたが、それより不安が大きかった


サロンでは、クソ坊主は〈店長〉とゆう名前だけの肩書きを一応頂いた

レベルは身の程知らずのもので、態度だけデカかった

女性トップスタイリストに謝りたい(本当にあの時は申し訳ありませんでした)


オープンして大盛況だったそのサロンは、次第に元気を無くしていく


その衰退は早かった様に思う


これは経営者(女性トップスタイリスト)が悪かったとは一概に言えない

だが、否定する事も出来ない


自分も含めスタッフ9名
なかなか喜んで毎日を過ごせる感じではなかった

そんな事で、今まで元気が取り柄だったクソ坊主は身体を壊してしまう

ストレスだろうと今は思う


しばらく休んだ

本当にあの時は休んだ

だいたい2ヶ月くらい休んだだろうか…


その間、相変わらずダラダラとしていたクソ坊主は、平穏な休みと思う様にしていたが、どこか不安で覆われた感覚になっていた


経営悪化、人間関係、今後の活動


今思えばもっとアイデアはあったし、もっと強くいれるはずだった


体調不良を理由に、女性トップスタイリストのオープンしたばかりのサロンを辞める


東京へ来て10年以上たった頃だった




しばらくして青山にあるavexの近くにある小さなサロンへ入れてもらう事になる


当時表参道のサロンを面接した時の面接官だった人が独立した小さなサロンだった


そこでスタイリストとして働く


よくしてくれた

少しずつ元気が出てきた


しばらく女性トップスタイリストとは連絡を取れていなかった

2月は自分の誕生日でもあり、その人の誕生日でもあった


そんな中、久しぶりに誕生日メールを送った


「誕生日おめでとうございます。お身体には気をつけて…」

たしかこんな内容の短いメールを送った


返ってきた


「ありがとう。元気です」


毎回そんな短いメールのやり取りだった


2月の最初の出来事だ


そして2011年3月
東日本大震災が起こる


多くの人が亡くなられた


しばらくこのニュースは続いた
(今でも多くの方たちの記憶に残り、語り継がれる事と思う)


そんな月日を粛々と過ごすが、また大きな衝撃をクソ坊主は受ける


2011年5月の終わり


女性トップスタイリストが亡くなった、と連絡を受ける


泣いた

枯れるほど泣きに泣きまくった


誕生日にメールを送った時に元気そうだったのは嘘だったのか

もっと近くで何かしら役に立てたことはなかったのか

後悔した

今でも後悔している


こんなに悔しい思いは今までした事がなかったし、こんなに苦い思い出はない


心に穴が空いて閉じない日々が続いた…

クソ坊主は生きてきた中で最愛の人を亡くしてしまった


part10へ続く


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