昇竜レプリカユニホーム配布日の適切なチケット価格とは

コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球中日ドラゴンズ主催試合での企画である、昇竜レプリカユニホーム配布日のチケット価格について、記します。

09月01日(日)、バンテリンドームナゴヤにて横浜DeNA戦が開催され、昇竜2024レプリカユニホーム配布日を全日程消化することとなっていました。
※することとなっていました、という表現にしたのは、台風10号および関連する大雨が降ったことにより試合中止になったためです

2024年シーズンは阪神戦、横浜DeNA戦合計03試合にて配布され、それもすべて土日であったことからチケットは一般発売早々全席売り切れでした。

2019年以降の昇竜レプリカユニホームはほとんど休日の試合日に配布されており(2021年には金曜日の配布もあり)、中日球団としての位置づけは観客動員が低迷しやすい日のテコ入れというよりは、年に数回の超満員を確実に作り出せる日として企画しているように感じます。スタンドのほとんどがその日配布されたユニホームの色で染まる光景は圧巻ですし、画としても映えます。
逆に横浜DeNAのSTAR☆NIGHTは平日の試合(しかも中日戦が妙に目立つ)が多い傾向にあるので、横浜DeNA球団としては観客動員が低迷しやすい日のテコ入れの位置づけである、と私は感じています。あとは巨人の橙魂も平日にユニホーム配布することが多いですね。

ただ、中日ファンにとってのメリットはありませんが、一方でもったいないと思うこともあります。

「これだけチケット争奪戦必至の試合なのに、なぜプレミアム価格適用で済ませているのか。ダイナミックプライシングで値上げし、利益の最大化を狙うべきだろう」

と。

中日球団はバンテリンドームナゴヤでの主催試合において、チケット価格をバリュー・スタンダード・プレミアムに分け、いわゆる閑散期と繁忙期で価格を変えています。
2017年シーズンからバリアブルプライスとして導入され、固定価格ではなくなりました。

これは他の球団でも行っていることです。

このうちのプレミアムが繁忙期に相当し、スタンダードより400円ほど値上げした価格になっています。
400円の差でも10,000人が400円上乗せすれば4,000,000円になります。無視できない差であり、大きな意味があります。
他の業界だと、JRの特急料金が同様の例です。

しかし、昇竜レプリカユニホーム配布日はスタンダード適用日のチケット代金にさらに400円余分に払うのに、それでもチケットは一般発売早々でほとんどの席が売り切れです。それならば、さらに高い価格になってもチケットはそれなりに売れるのではないか、となってもいいはずです。

そこで、昇竜レプリカユニホーム配布日のチケット価格にダイナミックプライシングが適用されればいいのに、と考えるに至ったわけです。

昇竜レプリカユニホーム配布日はどの年も02日以上はあります。
そのうち、最低限初回配布日(交流戦開始前までにはあります)はダイナミックプライシングで、チケット発売開始時点から高めの価格設定で開始します。内野席が10,000円超えで、外野席も5,000円近い価格を想定しています。

そんな暴騰価格じゃチケット売れない?
いえいえ、ダイナミックプライシングを採用した理由は高価格を見込めるからだけではありません。

初回配布日にどうしても真っ先に昇竜レプリカユニホームが欲しい層は、ドラチケの先行販売から買いに行きます。
一般発売でも、最初に配布されるという価値から通常の倍近い価格でも一定の売れ行きは見込めます。
真っ先にレプリカユニホームが欲しい層は、このあと価格が上昇してしまう可能性を考えると相対的に安いと感じられるうちに手を打とうとなります。

こうすることで、明らかにプレミアムの固定価格よりは高い利益率の試合にすることができると考えています。
途中経過での売れ行きがよければさらに価格が上昇するだけでなく、悪ければ下落します。最終的には観客席がガラガラということは考えにくくなります。

同時に、これに付き合わされるビジターチームに対しての配慮として、当該チーム公式ファンクラブのチケット販売チャネルに、ビジター外野応援のうちの一部を先行販売で渡す(価格はダイナミックプライシング非適用、プレミアム価格相当が妥当)ということがあるとなおいいです。
ビジター外野応援は昇竜レプリカユニホームの所持は可能ですが着用は禁止ですし、こうしておくとビジターチームファンからの不満は減るのではないでしょうか。

中日ファンで対戦相手チームの公式ファンクラブに加入している人は少数派ですし、もし中日ファンがビジターチーム公式チケット販売チャネルからビジター外野応援のチケットを買ったとしても、当日は自分の席で昇竜レプリカユニホームを着て中日の応援をすることはできません。

そして、初回の昇竜レプリカユニホーム配布日が終わったら、そのチケット販売データをもとに次回の配布日の開始価格を検討する、というものです。
また、基本的に高価格でもチケットが売れる昇竜レプリカユニホーム配布日でもチケットの売れ行きが芳しくなく、値下げせざるをえなくなった展開があれば、同年のユニホームデザインは不評であるという仮説を立てることもできます。

こうすると、明らかに現在の配布日は一律でプレミアム価格適用よりも利益率が高まり、グッズ開発にもプラスになると思い、試験導入してみたらいいのにと思いました。

最後に

2024年シーズン、私は明治神宮野球場とZOZOマリンスタジアムでの中日戦を観に行き、外野席のチケットを買うのに大人ひとり4,000円以上支払いました。ダイナミックプライシング適用によって値上げになるケースは十分に起こりえます。
買い手がこれだけの価格でも買うと言っているのであれば、値上げするのは悪いことではありません。
これをバンテリンドームナゴヤでの昇竜レプリカユニホーム配布日に適用したらいいのになぜ?と思っています。

ただ、その一方で、配布日全試合ダイナミックプライシング適用は現実的ではないとも感じています。
野球観戦に行ったらノベルティでユニホームをもらえた。ここから野球に興味を持った、という人が減ってしまうことは避けたいです。プロ野球観戦に親しみを持ってもらい、ハードルを上げすぎない観点から、配布の最終日は通常のプレミアム価格固定でチケットを売り通す、が適切のように思います。

その代わり、初回配布日はダイナミックプライシング適用によって、チケット販売データ取得による今後のチケット価格決めやグッズ開発参考資料の収集日とすればいい。

繰り返しますが、中日ファンからしたらこれは実質的な値上げです。加えて価格の変化に気をもむことにもなります。ほとんどデメリットです。
しかし、熱心な中日ファンは初回からチケット買って昇竜レプリカユニホームもらいにバンテリンドームナゴヤに来ます。買う意思を示しているのであれば、それでいいというのが私の主張です。

ありがとうございました。

サポートいただければ、本当に幸いです。創作活動に有効活用させていただきたいと存じます。