本当に全体最適を考えることができている栗山英樹監督
コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。
今回は、プロ野球北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督と、元北海道日本ハムファイターズの大野奨太選手について、記します。
現在は中日ドラゴンズで息吹く大野奨太選手は2017年までは北海道日本ハムファイターズに所属しており、監督は現在も栗山英樹監督です。
その栗山英樹が2018年に出版した『育てる力』を読んでいて、印象に残っているところがあります。
157ページにはっきり記されています。
「チームから出て行け、お前のためだ」と言ったこともあるし、
…かなり刺激が強い言葉ですが、その意図は北海道日本ハムファイターズで飼い殺しには絶対したくなく、他球団に移籍した方がプロ野球選手のキャリアを積めるということであればその方がいいということです。
決して嫌いだから一緒に仕事したくないというわけではありません。
それを証明したシーンを見ることができました。
2021年プロ野球エキシビションマッチ 07月31日(土)にバンテリンドームナゴヤで北海道日本ハムファイターズ戦がありました。
交流戦があった2019年は大野奨太は1軍におらず、また2021年のオープン戦も同様に1軍にいなかったため、中日ドラゴンズ大野奨太として、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督を迎えるのは初めてでした。
※迎える、です。2018年は札幌ドームでスタメン出場し、球場全体から拍手が発生しました
たんぽぽさんのツイートを私が引用したものを載せます。
※許可はとっていません。不適切であれば削除します。
試合前のウォーミングアップのためグラウンドに大野奨太が出てくると、そのまま3塁ベンチ前へ向かい、栗山英樹にあいさつします。
すると、栗山英樹も大野奨太の腕を軽くたたくなど、うれしそうな様子がうかがえます。
自分の意志で北海道日本ハムファイターズを退団した選手なんです。来年は監督と一緒に野球はできませんという意思表明をした。
それでも、あいさつに来ると歓迎の様子です。
ファイターズの戦力としてより、プロ野球選手として人生充実できるかどうかに重きを置いている…これ以上の証明はなかなかないと考えます。
私も、前職の部長・課長の存在を思い浮かべました。
自分の意志で前職企業を出てきたのですが、最終出社日の1ヶ月以上前にそのことを報告すると、ネガティブな様子を感じませんでした。
おお、そうか、元気でやれな、といった感じで。
この栗山英樹のようなリアクションは特殊例かもしれませんが、こういったシーンを見ていると、もし再会できる機会があればあいさつに出向きたいと改めて思いました。
逆に、私も前職関係者があいさつに来てくれたら穏やかな気持ちで迎えないといけないです。出ていかれてしまう立場、出ていく立場両方を経験できたことは、自身の人生にも大きな糧となっている。そう思っています。
2021年08月現在、私はTwitterのプロフィールに、
「プロ野球中日ドラゴンズ大野奨太選手のFA移籍より自身のキャリア観に大きな影響を受け、野球関係のツイート多め」
と記載していますが、本当にその通りなのです。
ありがとうございました。