デスパイネ 夜空に輝く ペルセウス
コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました。
今回は、千葉マリンスタジアムで行われた、ナイターのオールスターゲームについて、記します。
21世紀になってから、03回、千葉ロッテマリーンズの本拠地・千葉マリンスタジアムでオールスターゲームが行われています。
2011年は東日本大震災直後であり、電力事情に配慮してデーゲームで行われましたと思っていたのですが、最大の要因はテレビ中継の都合のようです。それ以外の02回はナイトゲームです。
両方とも、忘れられないシーンがありました。
2003年07月16日(水)。
西武ライオンズ、アレックス・カブレラ。前年、55本のホームランを打っている長距離バッターです。
滅多に見れないパ・リーグのホームランバッターであり、私はCBCの中継を視ます。
巨人の木佐貫洋が投げたボールを、豪快にバックスクリーン横のライトスタンド深部に持っていきます。
すげえ
その後、CMに入るのですが、その前にカブレラのホームランのスローVTRが流れまして、そこで流れた曲が島谷ひとみ『Perseus-ペルセウス-』でした。
かっこいいユーロビートの曲調、フルスイングするカブレラ、夜空を舞う打球、ライトスタンドに着弾し大はしゃぎの観客…
身体に高圧電流が流れたかのような感覚でした。
17年たった現在、その動画を見直してみますと、中3の真夏の夜のワンシーンが蘇ってきて、前向きな気持ちになれています。
プロ野球に関する記事を書く際は、極力『Perseus-ペルセウス-』を流しています。
さあ君はヒロインだ島谷ひとみと言っても過言ではありません。
後年、広島主催試合で、『それゆけカープ』のメドレーにも参加しています。
2017年07月15日(土)。
その年、マツダスタジアムでのオープン戦の試合前BGMで、本当に『Perseus-ペルセウス-』が流れていました。
少し童心に戻った春の日。
時は流れて、夏を迎えます。
ZOZOマリンスタジアムで、オールスターゲームがありました。
福岡ソフトバンクホークス、アルフレド・デスパイネ。2014年途中~2016年、千葉ロッテマリーンズにて活躍。2017年以降、福岡ソフトバンクホークスに移り、中軸打者として活躍しています。
デスパイネは、キューバ国籍。チームの所属先はキューバ政府の意向が出るという、特有の事情があります。
そのため、千葉ロッテから福岡ソフトバンクへの移籍劇は、他のFA・自由契約で移籍した選手と同列に語ることはできないながらも、同一リーグのライバルチームに移籍したことに変わりはありません。
そのZOZOマリンスタジアムでのオールスターゲームにて、オールパシフィックの栗山英樹監督は、デスパイネを4番指名打者でスタメン起用します。
その試合、私はちょうど、図書館でラジオを聞いていました。
4回裏。デスパイネが第2打席のバッターボックスに入りました。
「デス!パイ!ネ!」
あれ、福岡ソフトバンクの応援コールじゃない!?え、まさか、千葉ロッテの!?
デスパイネは、確かに福岡ソフトバンクのホームユニホームを着ています。
「♪ララララ…」
予感通り、千葉ロッテ時代の応援歌が流れてきました。同一リーグに移籍した、普段は敵の選手なのに、在籍時の応援歌が流れたわけです。
一方、福岡ソフトバンクも、現所属の応援スタイルを推したいはずです。移籍先に旧所属チームの応援歌がそのまま引き継がれることは、近年ではほとんどありません。
この演出には大盛り上がり!私も、ラジオを聞きながら、すっかりテンションが上がってしまいました。
千葉ロッテと福岡ソフトバンクの応援団のみなさんありがとう…
そして2球目、デスパイネの打球は高く舞い上がり、センターバックスクリーン直撃のホームラン!!
本当に打った…
球場全体が沸き上がりました。これがオールスターだよなぁ、と感動しました。
精鋭たちのプレーに、ごちゃ混ぜ応援。たまりません。
今日、2020年のオールスターゲーム中止が発表されました。
正直、悲しいという感情が最も大きいです。
ただ、今年は事情が違います。中止が妥当です。
特定のチームを応援していると、そのチームの選手の情報ばかりが集まります。悪いことではないのですが、ただ、オールスターゲームは自動的に他球団の選手も見ることができて盛り上がる、最高のイベントだと思っています。
また、マリン球場(に限らず)につめかけた僕らをじぃーんとしびれさせてください!
ありがとうございました。