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狭く、少ない、それにもいい点はある

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球の観戦チケットの座席割り当てについて、記します。

2024年06月04日(火)。中日ドラゴンズはバンテリンドームナゴヤで福岡ソフトバンクホークス戦でしたが、同じ時期に、中日とは関係ない中日スポーツの記事が話題になりました。

『「応援席が少なすぎる…」交流戦の甲子園ビジター席、楽天だけ1区画のみで話題に…看板設置企業にまさかの宣伝効果?』

2024年に阪神甲子園球場で開催されるプロ野球の試合では、セ・リーグの5球団の他に日本生命セ・パ交流戦にて北海道日本ハム、埼玉西武、東北楽天が対戦相手になります。
阪神甲子園球場は本拠地の阪神ファンが多くを占める一方で、対戦相手のファンも一定数来場して固まって応援したいニーズもあることからレフトスタンドの特定エリアをレフトビジター専用応援席として別扱いのチケットを発売しています。
ただ、その対戦相手のファン数も一律ではないことから、シーズン開幕前に阪神球団が対戦相手ごとのレフトビジター専用応援席割り当て数を決めています。
中日は通路を挟んで02ブロック、席数にして735席です。

それが東北楽天はその半分である01ブロック375席。

少なすぎる、というのは本当です。
確かに関西圏に多くのファンはいないであろう東北楽天で、かつ平日。他のレフトの席がよく売れて、レフトビジターのチケットだけが空席ありという状況は阪神球団としても避けたいのは理解できます。

阪神甲子園球場の外周にて、同年07月に私が撮影したのが以下の画像です。

そう、失礼ながら東北楽天だけが01ブロックなのです。お前らだけは他の球団に比べてファン数少ない、と暗に示しているようなものです。と言っても、他の球団も付き合わせるのはナンセンスです。

試合は東北楽天が阪神に勝ち、375席に集結した東北楽天ファンが喜びをすごく密にしていましたが、私は東北楽天が変に目立ってしまってかわいそうというのと、もうひとつ思いました。

「中日も、お前らだけは他の球団に比べてファン数が少ないって思われとるんじゃ!」

実は中日も、中日だけが外野応援席の割り当てが少なくなっている球場があります。
横浜スタジアムです。ヘッダー画像は、実は横浜スタジアムなのです。

横浜DeNAベイスターズ主催試合がある横浜スタジアムでは、レフトスタンドの客席を対戦相手ごとにL,M,Hのパターンに分け、試合の性質ごとに最適な座席配分を実施し、チケット収入の最大化を目指しています。

Lowを意味するLはレフトスタンドが全席ビジターチームの応援席。レギュラーシーズンの阪神戦、広島戦がその一例です。
Middleを意味するMはレフトスタンドのポール側1/2がビジターチームの応援席で、バックスクリーン側1/2はホーム応援席の位置づけです。多くのカードがこちらになります。
Highを意味するHとなると、レフトスタンドのポール側1/3(1/4に近いかもしれません)だけがビジターチームの応援席。
これは特別なイベントやクライマックスシリーズなど、多くの横浜DeNAファンがチケットを取り合うことが予想される場合にHが適用されます。

さて、中日ドラゴンズですが、2024年シーズンは例外なく全試合Hでした。
YOKOHAMA STAR☆NIGHTがあった試合だけでなく、他の平日も、それどころか土日も全試合Hで、中日ファンに与えられた横浜スタジアムビジター外野指定席は最少だったのです。座席番号で言うと、500~570のエリアしか割り当てがありません。
しかも、70列×約20段の約1,400席もあるのかと思いきや、途中には欠番があるので実際はもっと少ないです。
そのため、私は発売日の10:00に端末を操作しチケットを買わざるをえませんでした。運よく希望全試合買えたのでよかったですが、発売から数時間で予定枚数終了の文字が多く躍り出ました。

東京ヤクルト戦の一部試合(08月09日~11日)にもHが適用されていたので、阪神甲子園球場の東北楽天ゴールデンイーグルスとは似て非なるものではありますが、中日ファンは少ないという印象がどうしても目立ちがちになるのが、横浜スタジアムでの中日ドラゴンズです。
横浜DeNAファンが中日の選手が出る試合はどうしても見たい!だから横浜DeNAファンに最大限座席を渡す、となるのは考えにくく、そうであれば中日戦は発売早々全席予定枚数終了でないと不自然です。ただ、私が見た限り、ビジター外野指定・ビジター外野応援だけが早々に売り切れながら、他の席は余裕を持って買える状況でした。

と言っても、セ・リーグでは中日だけがクライマックスシリーズ出場から大きく遠ざかっています。過去のチケット販売データから、中日戦はビジター外野指定が余る傾向にあるということがあったのであれば、阪神甲子園球場同様ホーム側に最大限座席を渡すということは理解できます。

そんな私はどう感じているかですが、そんなもの個人の趣味であり人気か不人気かの物差しはどうでもいいです。
人気ならば同じ感情を共有できる人と巡り合える可能性が高まりますし、不人気ならば他人に流されずに自分を貫くことができていると実感できる。どちらもメリットがあります。
私はそうしませんが、人気だから、という理由でファンになることがあってもいいとは思います。

ただ、大都市圏にやってきても地方球団を応援し続ける。その層が相対的に少ないというだけです。
自分でそう思っている以上、東北楽天ファンの方に対してもそう思っています。

おそらく今年も横浜スタジアムの中日戦は座席割り当てHだと思います。また発売日によーいどんでチケットを買いに行かないといけません。できるものなら土日はMにしてほしいのが本音ではあります。
それでも、仮に暗に人気がないと示されているなら、流されずに自分の人生を生きていて素晴らしい。私はこのスタンスを変えません。

ありがとうございました。

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コブ山田(Cob  Yamada)
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