The endless summer of 2009 created by ALL NIIGATA
コブ山田です。
ようこそいらっしゃいました
昨日は、2009年全国高等学校野球大会の決勝戦について記しました。今日は、これを、新潟県側から考えたものを記します。
まずは、新潟県は初に決勝進出を決めた時点で、県全体が歓喜に沸いていたはずです。
2014年の三重県は59年ぶりの決勝進出を決め、とても似た状態でした。
06点ビハインドの9回表、若林尚希から始まるも三振。その若林は10人目の打者として三塁に強烈な打球を放つも、河合完治がキャッチします。
それまでの中京大中京打線を10点に抑えていたとはいえ、もっと抑えていれば…そしてここで打っていればという思いがあるかもしれません。
中京大中京の堂林翔太にスポットライトが当たる機会が多いだけに、09回表に若林がヒットを打っていれば、試合展開は変わっていたのも見逃せない事実です。
ただ、それだけが彼の役割ではないはずです。優勝インタビューで中京大中京の山中渉伍キャプテンが言っていましたが、決勝戦に来れたのは過去の堂林の活躍も抜きでは語れない。日本文理の決勝進出も、若林の攻守両面の活躍抜きではできなかった。詰めが甘くないに越したことはないですが、責める意義はまったくないと思います。
社会人になると、事前準備は周到にしていたのに当日トラブルが発生した、というのは私にも経験があります。
堂林・若林ともにトラブルだなんてネガティブなものではありませんが、やはり最も重要になる場面でよりよい成果が出せなかったことは、悔しいものと思います。
最後の最後で不思議なパワーが沸いてきて、決勝進出の実力100%以上のものが出ました。
最後は届きませんでしたが、それでも大健闘を称える声のほうが圧倒的に多かったように感じます。
ちなみにですが、最後、私はレフトスタンドで朝日新聞のお偉いさんのスピーチも聞いていましたが、
「日本文理の諸君、準優勝おめでとう」
と言っていたものの、優勝できなくておめでとうと言われて心底うれしい人がいるのか疑問でした。
これから先、いつかまたチャンスがあると信じています。その時は、新潟県全体で一点の曇りもなく笑えている光景を、ぜひ見せてください。
ありがとうございました。