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札幌ドームで感じた切なさと心強さと愛しさ

コブ山田です。

ようこそいらっしゃいました。

今回は、プロ野球中日ドラゴンズ谷元圭介選手、大野奨太選手について、記します。

私は2022年06月11、12日(土、日)での札幌ドーム中日戦を観に行ってきました。

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11日(土)、先発の岡田俊哉が01イニングで降板し、中継ぎ投手を多く起用する展開になりました。
06回裏、中日のピッチャー登場に拍手が起こりました。その大きさは明らかに北海道日本ハムのファンも行っているものだとわかるものでした。

マウンドに、谷元圭介が立ったからです。

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谷元圭介

2016年、北海道日本ハムファイターズ日本一の際、マウンドに立っていたのは谷元でした。
その年中日は最下位。三重県鈴鹿市出身であり、日本一の経験があるというのは中日からしたら本当に貴重な人材だと映ったのでしょう。

2017年07月31日(月)、北海道日本ハムから中日へのトレードが発表されました。期限最終日であり、なんとしても成立させたかった話だと感じます。

ただ、前年日本一に大貢献したピッチャーをトレードで放出するということに対し、ふーんで済むファンは少数派です。
北海道日本ハムだけでなく他球団のファンも愕然としていたことを覚えています。

とは言え、球団都合での退団です。谷元への感謝と愛着は残っていることが自然です。
2021年05月、そして、今回2022年06月の札幌ドーム登板時に対戦相手である北海道日本ハムのファンのみなさまも拍手したというわけです。

なのですが、これまでの05年弱の中日での日々は、北海道日本ハムでのような華々しさはなかったというのが正直なところです。
勝ちパターン起用は少なくなり、勝ちパターン・敗戦処理以外の間の幅広いところを投げていた印象でした。
加えて、シーズン通して稼働したことがほとんどなく、コンディション不良で登録抹消のままシーズン終了、が目立ちました(2018年、2019年、2021年)。

北海道日本ハムで勝ちパターンを担当していて中日でも同じような活躍を、と獲得したのに、中継ぎピッチャーとして期待した成績を残せたとは言えません。
獲得は失敗だったと感じる人がいても私は反論できません。切ない感情は隠せないまま、札幌ドームのマウンドから投げる谷元を見ていました。

ただ、私は谷元は本当に中日のブルペンに大きな風を吹かせてくれて、獲得は成功だと思っています。
谷元の前を投げた、山本拓実が1軍の中継ぎピッチャーとして安定した活躍しているからです。

山本拓実。2017年ドラフト6位で中日に入団。
167cmの身長は谷元と同じであり、まさにお手本となる先輩がいる中日に入団できたことは非常にありがたいことだと思っていました。
noteに書いたこともあります。

私の考えと近いところがあったようです。山本拓実と谷元は自主トレを共にしていました。
そうして2022年の1軍ブルペン定着がある。

…山本拓実という一人前のピッチャーを育てることに役立った谷元。戦力貢献、と考えたら最悪の結果ではありません。
むしろ、山本拓実だけでなく他のピッチャーの育成にも活きる教材として役立つかもしれない。という心強さが沸き上がってきました。

谷元に対しての切なさを心強さは、同時にその場にいない違う人物に対しても思ったのでした。
札幌ドームで守りの要として鳴らした、私が大好き、中日ドラゴンズの大野奨太です。

大野奨太

大野奨太は2016年北海道日本ハム日本一の際にキャプテンと選手会長を兼任するほどの人望の厚さが伺えます。
大谷翔平が投げる際は原則大野奨太が受けていました。

大野奨太は2017年に海外FA権を取得し行使。その前から中日スポーツが獲得調査報道を出すなど、中日が獲得したいのは見え見えでした。

12月09日(土)に仮契約合意。13日(水)に入団会見、背番号27が発表されました。
先に中日にトレードされていた谷元と再びチームメイトになりました。中日は、日本一を知る地元出身の選手をふたり獲得したのです。

FAで捕手を獲得というと、谷繁元信の例があります。獲得後10年以上正捕手を務めたので、大野奨太にもそこまでは難しくとも正捕手として大活躍してほしいという期待が高まります。

しかし。谷元と似たようなもので、大野奨太も選手としては正捕手をつかめず、木下拓哉に譲る形となってしまっていました。
さらにはこの札幌ドームでの試合も出場選手登録すらされておらず、当日はナゴヤ球場にいたそうです。

この事実は正直、私には大きな悲しみとなりました。2018年に札幌ドームでプレーしているとはいえそれがピークのような形です。
私が描いていた2022年ではありません。これも切なさになりますでしょうか。

ただ、1軍に何も貢献していないわけではありません。
先月の木下拓哉不在の際、石橋康太のサポート役として1軍ベンチにて存在感を出していました。

2軍でも石橋康太のほか味谷大誠というルーキー捕手がおり、日本一・国際試合の経験がある大野奨太の姿は心強いものと推察します。

最後に

北海道日本ハムで日本一を経験した選手谷元圭介・大野奨太としては思ったようなプレーヤーの活躍にはなっていない切なさ。
北海道日本ハムで日本一を経験した選手谷元圭介・大野奨太として、そのエッセンスが山本拓実・石橋康太に舞い降りて1軍の勝利につながったという心強さ。

2017年当時、獲得に動いて実現させた中日球団フロント担当者(森繁和監督?)には本当に頭が下がります。買ったユニホームは一生飾り続けます。
そして、そんなふたりへの愛しさを改めて感じた2022年06月、北海道札幌市豊平区札幌ドームでのシーンでした。

ありがとうございました。

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