「こうして、思考は現実になる」らしい
–まずは奇跡を起こしてみたら?
おともだち数人が、「とにかく人生(観)かわるから」と強くお勧めしてくれたので、今夜から研究のあいまに読むことにしました。
思考は現実になる…って、かの有名なナポレオン・ヒルも似たようなフレーズ(思考は現実化する)を提唱していたはず。今回おすすめされたパム・グラウトの著書「こうして、思考は現実になる」は、ナポレオン・ヒルの名著「思考が現実化する」と通ずるところもありながら、完全に対応した内容になっているわけではなさそう。
本書の特徴は、シンプルに、そしてちょっとスピリチュアルに、「こうして思考が現実になる」仕組みを説明します。そして、実際にそれを体感するための9つの実験が用意されています。思考を使って実際に人生を変えていく実験室のよう。
さらっと斜め読みした感じ、以下の様な内容が垣間みえました。
■Summary:「こうして、思考は現実になる」byパム・グラウト
(1)現実を動かす目に見えない力ーFP
本書ではまず、「量子力学では物理的な世界に影響を与える、目に見えない動く力があるとされる」ことが紹介されます。そして、この物理的な世界、すなわち私たちの現実に影響を与えるとされる、目に見えない力のことを、FP(Field Possibility/可能性のフィールド)と呼びます。このFPこそ、本書の内容の基礎となる存在。FPは誰でもアクセスできるもので、かつこの世界に存在するどんなことにも影響を与えられるそう。
“あなたはこれから本書を読んで、「可能性のフィールド」を活用する方法を学ぶことになる。ここでは、可能性のフィールド(フィールド・オブ・ポテンシャリティ)を略してFPと呼ぶことにしよう。エネルギーは目に見えないし、私たちは今でも、目に見える世界だけにとらわれているので、まだこのFPの力を本当の意味では理解していない。”
(2)FPを活用する鍵ー潜在意識
FPを構成する一つ、それは思考というエネルギーだそうです。人の思考の約95%は無意識(潜在意識)、残りの約5%が顕在意識。つまり、思考というFPを使いこなすには、普段あまり注意をはらうことのない潜在意識が鍵となります。
“人間の思考もエネルギーであり、宇宙に存在するすべてのものに影響を与えるので、人間は自分の人生をコントロールできるということだ。一つだけ、大切なことを言っておかなければならない。スイッチを押さなければ電気はつかない。エネルギーのフィールドも同じだ。あなた自身も、もう中途半端な態度は終わりにしなければならない。”
“実際のところ、人類は、五歳になるまでに身についた行動パターンによって動いている。脳科学の研究によると、私たちの思考の九五パーセントは、すでにプログラムされた潜在意識に支配されているという。実際に考えているのではなく、単に「過去にこう考えたことがある」という経験をひっぱり出しているだけだということだ。”
“私たちの人生で主役を演じているのは、実は目に見えないエネルギーや、思考、感情、意識だ。しかし、目に見えないために、私たちはそれらを理解しようともせず、自分のためになるように活用しようともしてこなかった。それなのに、なんとか世界を変えよう、人生を変えよう、目に見えるものを変えようと躍起になってきた。しかし実際には、世界を変えるのには、自分の期待や思い込みを変えるだけでいい。本当に、そんなに簡単なことなのだ!何かを実現したいのなら、「今目に見えるもの」ではなく、「これから見たいもの」に意識を集中しなければならない。”
(3)潜在意識にひそむ不要な思い込みをすて、欲しい現実に向けた意図に集中する
“私もほとんどの人と同じように、最初は小さな一歩から踏み出したたとえば、「私のために駐車スペースを空けておいてください」または、「四つ葉のクローバーを見つけたい」「有名人にインタビューしたい」などの意図を送ることだ。”
”ここでの問題は、偏見のないまっさらな状態で世界を見られる人はいないということだ。なぜなら、誰でも何かしら心に抱えているものがあるからだ。けれども、このみじめな人生を変えたいなら、まず世界への恨みつらみを捨てなければならない。自分から積極的に働きかけて、違う現実を見ようとしなければならない。それなのに私たちは、たいてい自分の欲しくないもののことばかり考えている。でも、これも一つの悪い習慣でしかない。そしてどんな悪い習慣も、意識して努力すれば必ず変えることができる。”
”私たちが見て、感じて、味わって、触って、匂いを嗅いでいるものは、実は本物の世界ではない。脳が勝手に作りあげた世界と言ってもいいだろう。「思い込み」のフィルターではじかれた残りの現実は、気づかれることもなく消えていく。”
(4)今まで願いを叶えてこなかった6つの理由
今まで願ってきたことは何も叶わなかった場合、それは表面意識(顕在意識)と無意識(潜在意識)は別のことを描いていたのかも。すなわち、どれだけ達成したいことを描いていても、心の奥底にある無意識でネガティヴな信念や思い込みがあり、そちらが実現されてしまっていたのかもしれない。
①どこか別の場所にいるから
”欲しいものはすべてそこにある。だから、意識を「今」に集中すれば、その存在に気づくことができる。それなのに、自分自身が「今この瞬間」にいない状態であることが、いかに多いことか!”
②欲しいものを手に入れるのは難しいと思い込んでいるから
”今から二日間ぐらい、自分の言葉を注意して聞いてみよう。いったい何回「難しい」「大変だ」という言葉を使うだろうか。「できないこと」を語るのにほとんどの時間を費やしているので、いちばん大切なことを忘れてしまっている。”
③マイナス思考にとらわれているから
”私たちは、問題にかじりつき、「どこが悪いのか」ということを考えるのが大好きだ。これもまた古い思考パターンであり、新しい思考パターンに変える必要がある。正反対の概念(たとえば「不足」と「豊富」)はどちらも本当だ。ただあなたがどちらの現実を選ぶかというだけの問題だ。”
④知っていると思い込んでいるから
”一度「あれはこういうものだ」と決めてしまうと、たいていの人はもう疑問を持たない。何かを「知った」と思うと、それがあなたの現実になる。人は何かを思い込んでいると、その思い込みを裏づけるようなデータだけを集める傾向がある。”
⑤人間の精神にはとても大きな力があるので、外側にもっと強力なものを作ることができるから
”人間の精神には嘘を本当に見せる力がある。人は何かを思い込んでいると、その思い込みを裏づけるようなデータだけを集める傾向がある。”
⑥訓練が足りないから
”FPを活用して思い通りの人生を手に入れるのは、頭の中だけでできるわけではない。なぜならこれは、ただの理論ではないからだ。実践しなければ始まらない。”
(5)あなたのFPを体感しようー9つの実験
では実際に思考が現実化されていることを体感し、本当に望む現実に向けて人生を変化させていくために、9つの実験を行います。もちろん、読者である私たちが。
実験1 宇宙のエネルギーの法則
実験2 フォルクスワーゲン・ジェッタの法則
実験3 アインシュタインの法則
実験4 アブラカダブラの法則
実験5 人生相談の法則
実験6 ハートブレイク・ホテルの法則
実験7 魔法のダイエットの法則
実験8 101匹わんちゃんの法則
実験9 魚とパンの法則
なお、実験を行う上での留意点は二つ。古い思い込みを捨てて、思考が反映された現実が、どこかに絶対にあると信じることと、失敗をおそれずに、経験・知覚することをくわしく記録すること。
p.s.
実はこの本をきっかけに初めてナポレオン・ヒルの素性を正確に知りました。こちらのナポレオンさん、皇帝じゃなくて著作家だったのね・・