キツツキのリズム
老いたキツツキが、木を突いている。
たん、たん、たん、たん
そんなリズムを、遮る者がいた。
ぶただ。
季節外れのぶたが、がすがすの鼻をキツツキに向けて
息を吐いたものだから、キツツキはもう、まいってしまった。
んた、んた、んた、んた
おかげで、生まれてから一度も変わったことのなかったリズムに、狂いが生じた。
んた、んた、んた、ん、ん
キツツキは、木を突くのをやめた。
そしてそのまま、土の上にぽとりと落ちた。
老いたキツツキが、木を突いている。
たん、たん、たん、たん
そんなリズムを、遮る者がいた。
ぶただ。
季節外れのぶたが、がすがすの鼻をキツツキに向けて
息を吐いたものだから、キツツキはもう、まいってしまった。
んた、んた、んた、んた
おかげで、生まれてから一度も変わったことのなかったリズムに、狂いが生じた。
んた、んた、んた、ん、ん
キツツキは、木を突くのをやめた。
そしてそのまま、土の上にぽとりと落ちた。