タマゴヤキ以下の僕
自分の存在と、今朝のタマゴヤキの重さを比べてみたら、タマゴヤキの方が重かったという経験をしてから、自分の存在はタマゴヤキ以下なんだと思って気楽に生きることに決めた。
「いや、君の存在はタマゴヤキ以上だ」
という輩も多くいるが、そんなのは当てにしない。
うちの壊れかけた電子ばかりは、僕を裏切ったことなど一度もないのだから。
また、そういう奴には、僕はこう言い返す。
「じゃあ、君と、オナモミのどちらが重いのか、確かめてみなよ」
そうすると大抵、そいつはオナモミよりも軽いんだ。
その事実を見せつけられると、大体、誰も反論できなくなってしまう。
ほらみろ、お前らはオナモミ以下じゃないか。
まあそんなこんなで、タマゴヤキ以下の僕は今日も気楽に生きている。