
コンクリートの世界
一日前のコンクリートは、二日前のコンクリートよりもひび割れていて
今日のコンクリートは、明日のコンクリートよりもひび割れている。
ひび割れてはまた戻り、戻ってはまたひび割れる。
それだけのコンクリートに、何ができると言うのだろうか。
コンクリートは何を思ってひび割れているのか。
ひび割れればひび割れたコンクリートほど偉い世の中なのかもしれないし、はたまた、ひび割れた者は脱落していく、そんな世界なのかもしれない。
そんなこと、知る由もない。
ただただぼくは、ただただコンクリートを割る、それだけでいいのだ。