「魅力と魅了の本質」第20回コア学サロン(2021年4月)
この記事は
毎月開催されるコア学研究所の講義を書き起こししたテキスト(有料記事)となります。
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自分の魅力を知ったところで魅了できるとは限らない
今月のコア学研究所のテーマは「魅力と魅了」という2つのキーワードをやっていきます。コア学サロンでは、魅力と魅了の全体像を解明して、コア学ゼミでは潜在意識と魅力の構造を組み合わせてお話ししていきたいと思います。
今回のコア学サロンのリマインダーメールにも書きましたが、人とコミュニケーションする時、人の顔色をうかがって疲れちゃうのは、実は自分の魅力とか魅了が関係しています。
ここを紐解いていくとすっきりするので、自分の魅力とかに興味がなくても、人間関係にとても影響を及ぼしているって意識を持って聞いていただけたら、非常にいいかなと思います。
「魅力と魅了」って2つのキーワードについて最初にちょっとした結論を言うと、自分の魅力をいくら知ったとしても魅力的になるとは限らないってことがあります。自分の魅力は本とか占星術とか占いとかでも、いろんなところで見ることはできます。
でも、自分の強みを知ったところで強くなるわけじゃないし、自分の魅力を知ったとしても、人を魅了できる状態にならないって感じたことありませんか。
強みの分析をして強みが分かったからといって強くなれるわけじゃないし、ビジネスにおいても一緒で、 強みがわかってビジネスに活かしたところで、お金が稼げるようになるわけではないっていうね。
あなたはこういうところが素敵だよって魅力を教えてもらったとしても、その魅力的な部分をどう活かしていけばいいのか分からないと、魅了する人間になれるわけじゃないってことなんだよね。
人はみんな魅力的なんです、みんな魅力を持ってるんです。だけど、みんながみんな人を魅了できる状態ではない、というのが今回の1つのテーマです。
この2つの構造や仕組み、関係性を理解して行けば行くほど、なんで自分の振る舞いに自信が持てないのか、なんで自分の振る舞いに関して積極的になれないのかがわかってきます。この「振る舞い」って言葉も非常に大事なキーワードになりますので、皆さんチェックしておいてください。
魅力と魅了することの違い
自分の魅力を知ったとしても魅力的な存在として振る舞うことに抵抗感があったり、魅力的な自分を見せることに何かしら罪悪感があったりすると、魅力をいくら知ったとしても魅力的な存在として振る舞えたりしないんです。
楽器で例えると、ピアノは鍵盤を押したら誰だって音が鳴るでしょ?誰だって音は持ってるんです。ピアノで言うとド・レ・ミっていう1つ1つの音が自分の魅力なんですね。でも、ピアノの鍵盤を押しただけで出る音って、魅力は伝わるけど魅了はされないじゃない?
じゃあどう利用していくかというと、ピアノで音楽を奏でることが重要になるわけです。魅力の活かし方がわからないというのは、自分という楽器の奏で方がわからない。自分の魅力、自分の強み、良さ、才能をどうやって組み合わせて表現していけばいいかわからないってことです。
強みを1個知ったところで、強み1個の単体では魅了できる状態になれません。1つの音にしかならないので、音と音と音が連なって音楽にならないといけないんです。音楽を奏でたり、メロディーを生み出したりすることで、初めて魅了できるようになっていきます。
私たちが人や何かに魅了される時は、メロディーやコントラストがあります。強弱とかコントラストって魅了される要素の1つですよね。自然の風景を見てみてください。コントラストがあるはずです。
山の景色とか海とかも、日の光があって海があって山があって砂があって、キラキラ光ったりしてますよね。相対的にいろんなものが組み合わさって1つの風景ができて、そこに私たちは感動を覚えたり魅了されたりします。
音楽の話も一緒で、私達自身、良くも悪くも、あらゆるものの組み合わせによって初めて魅了する状態になることがわかってくると面白いです。
これをどうやって魅了していこうかって考えるよりは、どういう風に自分の音を奏でようかとか、自分の好きなところ嫌いなところを全部持ち出して、どう組み合わせたら味わい深いものになるんだろうってカスタマイズしていくように考えると、非常に楽しくなっていくかなと思います。
同じ話ですが、もう1つ違う例えでお話します。ご存知の方もいると思いますが、私は20年ぐらいずっとショートヘアでした。私の髪はすごく髪質がいいんですね。すごく柔らかくて細くて地毛の色だし、これは両親に感謝なんですけど、私の髪の毛は魅力の1つなんですね。
でも髪の毛が長いからといって魅力的なわけではなくて、髪がきれいだからってといって魅了できるわけではないんです。
じゃあこの髪の毛なら、どんな長さで、どんな服装で、どんなファッションして、どんな歩き方をして、今日は巻いてるんですけど、どういうアレンジをすると他者を魅了する髪の毛になるだろうって、髪の毛以外の要素で髪の毛の素晴らしさを発酵させるというか際立たせるというか、コントラストを作っていく考え方をしています。
だから魅力を知って魅力を活かすために、髪の毛以外のところで髪の毛が映えるような工夫はどんなことができるかなって考えると、髪の毛の良さがより際立ってきます。コントラストって要するに、1つのものを輝かせるために、それ以外の何かと組み合わせていくことが大事なんです。
例えば逆に、パーマかけなくてもいいような癖っ毛の方は、癖っ毛を嫌ってストレートとか縮毛矯正をかける場合もあると思うんです。癖っ毛が魅力的に見えるためのヘアスタイルは何だろうって考えるのもありなんだけど、それってまだ直接的すぎますよね。
癖っ毛の要素を際立たせるには、癖っ毛以外のところを工夫して、癖っ毛の魅力を引き立たせるコントラストを作っていくことだから、魅力の部分から離れないといけないんです。
魅力的な要素に関してより魅力的になるように、他からスポットライトを当ててあげるってことなんです。じゃあスポットライトは何になるかなって考えて作っていくと、コントラストができるってことなんです。
これは実は写真を撮るときにも分かります。写真で目立たせたいものがあったら、目立たせたいものの手前にあえて何かを置いて、それをちょっとぼやかして奥が目立つようにしてあげるっていう写真の構造をとったりするんですけど、それと同じなんですね。
だから私の髪の毛は、他の部分でスポットライトを当ててあげないと非常にもったいないものになるんです。逆に言うと、サラサラ過ぎて真っ直ぐ過ぎると、あまりポジティブにならないんですね。いい髪の毛だと思ってもらえても、トータルで見て美しいねってことにはならないんです。
この違いわかりますか?魅力的な要素自体は魅力として認識してもらえるんだけど、魅了する髪の毛にはならないんです。
いま見た目の話をしてますけど、性格とか性質とか自分の中身の話もしていくので、ご安心ください。私は髪の毛を伸ばすって決めて、自分の理想の髪の長さになってから何を意識するようになったかっていうと、姿勢なんですね。私の中でこの髪の毛が人々を魅了する要素になるために必要だったのは、ヘアトリートメントとかだけではなく、むしろ姿勢とか歩き方だったんです。
この髪の毛に手をかけるのももちろん大事ですよ。魅力的な要素に手をかけて大事にする、魅力の要素そのものを磨くことも大事です。
だけど、魅力そのものを磨いたとしても魅了できる存在にはならないので、髪の毛以外のところで際立たせるために、姿勢と歩き方に工夫が必要だったんです。いつも髪の毛を意識して歩いてるって感じです。
髪の毛を意識して歩くと、きれいな髪の毛で魅了する状態が出来上がります。想像してみてください、きれいな髪の毛をしている私が猫背で下を向いて歩いてたら、いくらトリートメントして、ヘアエステ行って、きれいに髪の毛巻いて、髪の毛だけを大事にしてても 、姿勢が悪くて猫背で下向いてトボトボ 歩いてたら、全然魅了されないでしょ? 魅力はあるのに魅了されないでしょ?
ここなんです。自分の魅力的な要素はそこそこでいいんです、むしろ何もしなくても魅力的 なんですよ。だけど、みんな活かし方がわからなくて、どうすればいいかわからないって言ってるんですよね。
この魅力を使ってみたかったら、これ以外のものを総体的に組み合わせて全体でどう見えるか、どう映えることができるかって考えていくしかないんだよね。
1つの軸を持って、1つの魅力的な要素を持って、それで人を魅了するには、何を足せばいいか、何を意識すればいいか、どこを工夫すればいいかっていう風に、周りをスポットライトにするイメージを持つとたちまち輝いていきます。
自分の嫌いなところが魅力に変わる
もっと具体的な話をしていくと、皆さんは自分の中に嫌いな自分っていませんか?例えば私は、キツイところが嫌いです。逆に言うと嫌いな自分は魅力の要素の1つです。
要素っていうのは、人と違う部分、人と同じレベルではないって意味なので、ポンコツなところも魅力の要素になるんですけど、ポンコツなところを光らせてあげないと魅了することはできないんだよね。
光らせてあげる感覚を身につければ、自分のどんな部分も毛嫌いすることなく、 活かすことができるようになります。
ではもう1回聞きます。自分の嫌いな部分はどこですか?1つ考えてみてください 。私は自分のきついところが嫌いです。まず私の話をするので、自分だったらどうするかなって皆さん自分ごとに置き換えて考えてみて欲しいのね。
私はすごくきついところがあります。セッションもそうだし、講座もコンサルもパキパキ言うので、友人から「ゆかちゃんは真実しか言わないよね」「遠回りしないで真実しか言わないよね」って言われたことがあります。
このきついところをより際立たせて素敵なものに見せるために、どういう工夫をしてるかって言ったら、顔なんですよ。それだけでいいんです。あとは声の使い方と顔の表情で、きつさとコントラストを作っています。
結構頑張って笑ってるんです。いま画面で自分の顔が見えるからより分かりやすいんだけど、自分が普段笑ってる顔よりめっちゃ笑ってます。ある時からこれをめちゃくちゃ練習して、この笑顔をスポットライトにしています。
きつさっていうのを私は変えない、というか変えられないので、だって自分の魅力の要素の1つだから。きつい部分に気づいて、顔とかメイクもそうだし、声とか話すテンポをスポットライトにしてるんだよね。
そうするとコントラストが見えて、きつさが人を魅了するものに変わるんです。そうするとなぜかね、秦さんに切られたいって人が出てきたり、ズバッと言ってくださいって言われたり、破壊されなくなるんだよね。
昔はそれがうまく活かせなかったから、自分のきついところがすごく嫌いだったし、真実しか言わないところが嫌いだったんだけど、嫌いなところをどうにかしようとするんじゃなくて、何を足し算して何を掛け合わせたら、総合的に魅力的で人が惚れ惚れするような要素に変わるのかって工夫をしたわけです。その工夫が笑顔だったり、声の使い方とか伝え方だったりしたわけなんですよ。
そうすると楽しくなってくるの、わかりますか?嫌いなところを直さなくていいの。要するに、あるがままのあなたでいいってことです。嫌いなところを直さなくてもいいけど、嫌いなところに何を掛け合わせると、総合的に見て人に素敵って思われるようになるか、工夫はしなさいねってことなんです。
あなたがもともと生まれ持っている自分のネガティブな要素もポジティブな要素も、それ以上磨いたり、形を変えたりする必要は全くないんだけど、そのままだったら何も調理されてない、1つの音でしかない、メロディになってないよね。だからそれをどう組み合わせて、どういう風にスポットライトを当ててあげたら、すごく素敵って周りが思ってくれるか。
素敵なものに触れるとみんなハッピーじゃないですか。だから自分が魅了する存在でいることは、全員にとってハッピーなことなんですよ。素敵なものってハッピーでしょ?だから印象をどう作るかってことと、自分の魅力を知るってことは別の話なんだよね。
自分を変えようとしないところから始まります。あなたは本当に素敵です、こんな嬉しい気持ちにさせてくれてありがとうって、みんなに言われていい存在です。
だけどそのための要素、魅力の1つ1つは大事だけど、要素と要素を組み合わせるとか、要素に光を当てるとかスポットライトを持つことは必要です。組み合わせの工夫が必要なので、努力って考える人もいるだろうし、努力って考えずに、楽しみとか工夫の余地があるって考えてもいいわけです。
メイクも一緒ですね。自分の顔のパーツを変えることはできないから、じゃあ顔のパーツを活かして映えるようにするにはどうすればいいかなって考えたら、魅力的な眉毛があるわけじゃなくて、全体を見た時に、私の顔が魅力的に見える眉毛の描き方があるってことなの。 性格とか自分の性質とかも一緒です。
自分が持っているものを隠さないための必殺技
他に自分の嫌いなところをもう1個出してみましょう。私は笑うと歯茎が出ちゃうタイプなんですね。ニコーって笑うと歯茎が出ちゃうんです。これがすごく嫌で口元だけちっちゃく笑ってたんですけど、目まで潰して笑うことにしたんです。
口元が嫌いだったんだけど、口元だけにフォーカスせずに、全体にすごく可愛い笑い方しますねって見えるとしたらどんな風に笑うかなって、自分で鏡を見ながら工夫したの。そしたら目まで潰して笑うと素敵かもって思うようになったので、そこから自分の口元が嫌いじゃなくなったんですね。
この工夫は嫌いなところを直視しながらやらないとできなくて、嫌いなところを無視していたら、魅了する要素に切り替えられないのね。例えば早口なところが嫌いって方は、早口を変えてはいけません。いかに早口なところを変えずに、早口に何を掛け算したら素敵なチャームポイントになるかな。
むしろ今より早口になれるとしたら、どんなところを掛け算したら早口が魅力的になるかな。早口なのに声が低いとどうだろう、高い声で早口だとどうだろうって、早口だからゆっくり喋ればいいってことじゃなくて、むしろ早口な自分をキープしたままどうするか。私も早口なところがあるんだけど、早口でばーっと喋ったあとに「………」。今みたいに思いっきり間を持つとか、思いっきりゆっくりなところを持つとか、スポットライトを意識的に足してあげるんです。
早口がデフォルトです。基本めっちゃ早口なところが分かってるから、直らないし直す気ないから、たまに間を思いっきり作るとか、思いっきりゆっくり喋るところを意識的に作ると、総合的に見て魅力的な話し方になるんですね。
ネガティブなところをちょっとでも隠そうとしたり、ネガティブなところをちょっとでも弱めようとすると、たちまち魅了する自分になっていけません。
だから持ってるものを隠さずに、どこに光を当てるか考えれば考えるほど、その人はどんどん魅力的になって、あなたって本当に素敵ねっていう波動とかエネルギーを放つようになるんです。
単純なことなんです。メイクを頑張るとかファッションを頑張るとか、小手先のテクニックじゃなくて、まず気持ちの面で自分は絶対に変えない。自分の持ってる要素はそのままだけど、持ってる要素をどう工夫するか、どういうアイディアを足していけば素敵になるかって全力で考えてみてください。
この話を聞いて、ちょっとやってみたくなりません?棚卸ししたくなるでしょ?棚卸しして欲しいんです。そうするとすごく楽しくなってくるんだよね。
最初はこういう自分が本当に嫌いだったんだけど、直らないし変わんないし。じゃあ何に使おうかなってやってみてください。
あと、何言ってるかわからない人っていません?話が上手じゃないし、理路整然としてなくて、喋ると脱線ばっかりして、何言ってるかわからないって感じになる方いますか?私も結構そうなんです。私ね、講座のときは理路整然としてるんだけど、プライベートで気が緩んでる時って支離滅裂になるんですよ。
今でも講義中に話が飛ぶんだけど、とっておきの必殺技を見つけてからは、話が飛んでも自分が出せるようになったのね。とっておきの必殺技って、要するにスポットライトだよね。
話が飛びまくるときのスポットライトが何かっていうと…いきますね。「あ、話飛んじゃった!」これです。「分かんなくなっちゃった!何喋ってたんだっけ??」以上。他に何も必要ありません。可愛いし、シンプルでしょ?
必殺技っていうより自分で意識的に「ごめんね、話が飛んじゃったの。でもここまで聞いてくれてありがとう」「 私のこんな飛ぶ話を聞いてくれてありがとね」って言う、以上です。皆さんもされてみてください。
お友達とか知り合いで話が飛んで何言ってるかわかんない人が、テヘペロですよ。「ごめんね、話が飛んじゃって。…で、何だっけ?」以上です。意外とみんな笑っちゃいます。笑顔は最強の武器です。笑顔はお金かかんないし、いつでも出せるし、本当に有効なので使ってみてください。
すごくシンプルなことで、性格と性格を組み合わせるとか、ギャップを作るってことではなかったりします。
表面的な言い方とか、ちょっとした工夫とか、逐一ちゃんと感謝を述べたりすることでコントラストを作ると、ものすごくシンプルに簡単に、自分の嫌いな部分が気にならなくなるってレベルじゃなくて、嫌いな部分を全体的に見て、だからこそ素敵っていうものに変わるんですね。
説教くさい自分がいる場合も一緒です。説教くさくなっちゃう時ってあるんですよ。 説教くさくなったらどうするかっていうと、説教くさい自分にどういうスポットライトを当てるかってことですよね。
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