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【大会報告】Jr.WINTER CUP 2020-21 -大事なものはなにか-

こんにちは!アースフレンズ東京ZU15岩井貞憲です。

先日第1回 Jr.WINTER CUP 2020-21が終了しました!
残念ながら大会は2回戦敗退となりましたが、次に繋がる2日間となりました。

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結果に関してはコーチの責任です。選手たちは自らの成長のために全力を尽くしました。決して勝敗を追わないわけではない。ただ何を大事にしているのか?を書かせていただきます。

可能性ある選手がいるとチームは勝てるのか?

さてさて

可能性ある選手が来てくれるようになると、どうしても周りから大会で勝つためだけにというような声が聞こえてきます。

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これに関しては過去の経験上、残念ながらいい選手がいるだけでは勝てない。チームの戦術において軸を作り、選手の役割を徹底させ、優先順位を明確にすることによって勝つことにフォーカスできます!

たとえば東京ZU15の場合、大会最身長の選手がいますからポストアップを徹底させる、また他に185センチ以上の選手が4名いますのでリバウンドやスクリーンを徹底させる、ガードの選手たちは得点源にのみパスを供給し続ける、スコアラーの選手たちにどこで得点をを取るのかを限定する、経験ある選手のみを起用し続けるなど、こういったことを遂行していくと大会で勝利する可能性は上がったと思います。

本当に勝つためだけにやるのであれば、このような手段をとっていました。

逆に言えば能力が劣っていたとしても、このような軸や役割、優先順位を明確にして限定することにより勝つ可能性というのは高くなります。

過去の経験というのは、U15年代でクラブチームの指導を21歳のときから10年間積み重ねてきた経験からのものになります。

実はB.LEAGUEというものをジュニアの選手たちが詳しく知っているか?というとそういうわけではない。可能性ある選手たちがB.LEAGUEというものに密に触れてもらい、将来の選択肢を広げてもらいたいと考えております。

大事なのは正解か、アイデンティティーか?

勝利や成長のどちらに焦点を傾けるのか?ここに正解はなく、なにが正しくて、何が間違いなのか?というのは存在しません。育成のカテゴリーにおける考えはこれだ!という記事もよく見受けるようになりました。

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競技において戦うという側面であれば、勝敗がありそこには間違いなく理不尽で厳しい現実があります。

スポーツにおいてプレーする(遊ぶ)という側面であれば、様々な楽しさが存在します。

色々なものが相反するからこそ面白いし、様々な考えが生まれてくるのだと思います。だからこそ大事なのは育成における正解ではなく、チームのアイデンティティーなのではないか。

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チームとしてどのように選手をさせていくのか?

東京ZU15はこのJr.WINTER CUPという大会を通してB.LEAGUE・海外リーグ・日本代表選手輩出にどのようにして繋げることができたのか?というのが目的になります。

つまり選手たちがその目的に向かいどれぐらい成長することができのか?が評価の軸になります。

話は変わりますが川崎ブレイブサンダースに東山高校の米須選手が特別指定で加入しました。彼はジュニアオールスターこそ準優勝しましたが、全中では予選リーグ敗退、U15ナショナル育成選手には選出されていません。

過去の積み重ねは大事になりますが、肩書きや実績はなにかを保証するわけではない。大事なのは今チームに求められる能力になります。

優勝や実績がプロ選手契約や次のステージでの出場時間を間違いなく確保してくれるものであれば、それは優勝や結果のみを追い求めます。

ただ、現状はそうではない。大会で優勝や実績を残したからといって未来が保証されているわけではない。だとすれば大会や勝敗すらも成長のための手段として、彼らの未来にどう繋げてあげるのか?

結果よりも我々がどのようにプレーしたのか?

詳しくはぜひこちらを読んでみてください!
バスケットボールキングさんに取り上げて頂きました。

これはブラッド・スティーブンスHC(NBA ボストンセルティックス)の考えに大きな影響を受けました。ぜひ若い世代のコーチにも見てほしい。

例えば僕たちは2試合ともターンオーバーを20以上しております。。。
つっこみどころは満載なのですが。。。そこはさておき。。。。

試合の勝利において間違いなくターンオーバーを数は減少させたほうがいい。ただ単純に多いからダメ、少ないから良いという話ではないように思えます。

たとえ多かったとしてもチャレンジした結果の失敗であればそれを経験とすればいい。逆に少ない場合においても、できないことをできるようなチャレンジ回数が少なければ果たしてどうなのか?ということになる。

もちろん、なんでもかんでもターンオーバーをしていいわけではない。自分の能力や意識においてできうることは簡単にミスはしてはいけない。基準を高く設定して、プレーすることを要求します。

松山市立久谷中学校xアースフレンズ東京Z_U15(男子1回戦)00003

ここに関しては、個別化が求められると思います。
例えば196cmのショーン選手がショートクローズアウトに対してキャッチドライブの際、トラベリングを取られました。彼は人よりも重心が高いし手足が長いため、どうしても足が先行してしまう。これ自体はファンダメンタルが必要になりますし、まだ時間はかかります。ただ彼は9月の大会ではショートクローズアウトに対してキャッチドライブというのがそもそもできなかった選手です。

大事なのはその技術発揮ができてるということ、またチャレンジできたことが成長だと考えています。

できた、できてる以上にそれぞれの選手を見てあげて、1プレー1プレーどのようなプレーだったのかを評価してあげることに価値を感じています。

そのため時間がかかることかもしれませんが、こういったことを僕たちは積み重ねています。

今回は以上になります!
知識の共有というよりかは考えていることをnoteに書かせて頂きました。

また続きを時間があれば書いてみたいと思います!
ここまで読んで頂きありがとうございました!

アースフレンズ東京Z U15
ホームページ:https://eftokyo-z.jp/youth/
JWC 1回戦 VS九谷中:https://basketball.mb.softbank.jp/lives/101721
JWC 2回戦 VSレバンガ北海道U15:https://basketball.mb.softbank.jp/lives/101740

岩井貞憲U15HC 
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