「お前は人材業界に向いてない」と言われたから、ここまで頑張れた
久しぶりに思い出した。
新卒の就活中に受けた、ある人材紹介の会社。
最終面接で、社長は僕にこう言った。
「君さぁ、自分が人材業界に向いてると思ってんの?」
その最終面接は、最近はあまり聞かない[圧迫面接]だった。
社長も、その問いかけに対する僕のストレス耐性や、
切り返しを見ていたんだろうと思う。
だけど僕は、そこで何も答えられなかった。
まともな会話にならないまま、面接は終了。
そして僕はあっけなく、最終落ちした。
それから10年後、
僕は人材紹介のキャリアアドバイザーとして
年間MVPの表彰を受けた。
その壇上で「この喜びを一番伝えたいのは、
圧迫面接をしたあの社長です!」と冗談を言った。
半分冗談で、半分は本気だった。
ここまで頑張れたのは、あの社長のおかげだ。
「いつか見返してやる!」
僕に、そう思わせてくれたのだから。
それは憎しみではない。
ただ「自分はこんなところで終わる人間ではない」という、
悔しさと負けん気のようなものが、
確かにあの瞬間、生まれた。
就活はその後もうまくいかず、
憧れだった人材業界はすべて落ちた。
だけど、20代で沢山の経験を積んで
30歳で念願の人材業界に転職し、
憧れの環境で精一杯頑張り抜くことができた。
そしてMVPを獲った瞬間に、
あの社長への思いは悔しさから感謝に変わった。
きっかけをくれたことへの感謝に。
辛い出来事があった時、
その辛さとの整合性をとるために
「自分は価値のない人間だ」と思うことは簡単だ。
他人の声に同調して、
一緒になって自分を責めることは簡単だ。
だけど、そんなときこそ
「自分はこんなもんじゃない」
と思うことが必要なんじゃないか。
自分を誰よりも信じなきゃいけないのは、
あなた自身なんじゃないか。
そこで生まれる理想と現実のギャップが、
自分を走らせてくれる動機になることもある。
あの頃の僕と同じような境遇で、
いま苦しんでいるあなたに伝えたい。
前に進もうとするあなたに伝えたい。
あなたの価値は、そんなもんじゃない。
自分の周りにあるものが
すべてなくなってしまったと思えても、
あなたには未来が残っている。
また勝負はついちゃいない。
「あの時の苦しみが、
今の喜びに繋がっている。」
そう言える未来を、
あなたはこれからつくれるはずだよ。
誰よりも僕が、そう信じている。
山崎 将吾
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