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【細野さんへ:176ページ目】一人ひとりが自分のキャリアを戦略的に考える能力を身に着ける必要がある


「知ること」と「つながること」。
たしかにとても大事ですね。

皆さん今はそれぞれの好きな領域を生かして活躍しているのですが、最初の会社では全然やりたいことができなかった、鬱になりかけた、つまらなかった、、、などなど、最初から得意分野を生かせているわけではなかった人が多かったんです。

この背景から、この方々はまさに
「この会社で働く以外に、自分の才能を生かす場所があることを知った」
「そして、実際に繋がって移った」

んですね。

個人の視点でいうと、「知る」ことと実際に「行動すること」から道は開いていくんだなと改めて感じています。


一方で、企業や社会の観点で言うとどうか。

僕は、すでに時代の流れでもある「ジョブ型雇用」「ティール組織型の運用」を進めていくことなのかなぁと思います。

細野さんが出逢った方々の声を聞くと、正直「会社組織とそこで課せられる役割」が個性を奪っているような気がしないでもありません。ただ、これは悪いことではない。

少なくとも、終身雇用が保証されて役割に応じた報酬が確保されていた時代であれば、みんな自分を押し殺す不満はあれど、それなりに満足して会社員やってたと思うんです。

ただ、その神話が崩壊した。

極端に言うなら、会社に「社員を終身抱える体力がなくなってきている」わけで、仕組みとしては「それでも成り立つ方向」に舵を切るしかないのかなぁと思っています。

そこがすでに予見されていたから、「ジョブ型雇用」や「ティール組織型の会社」が増えてきているんでしょうね。


今後、そういう働き方つまり「自分のキャリアは自分で考えながら、市場を泳いでいく」かたちが増えてくるんじゃないかと思います。

そうなったときに、一人ひとりが自分のキャリアを戦略的に考える能力を身に着ける必要がある。自分の特徴を知り、社会を知り「自分にとっての適材適所はどこであるかを見極める力」が持てるようにする。

そんな変化が必要になってくるんでしょう。

そしてかなり遅れて、教育もその方向に変わる。全員で同じ方向を向くのではなく、自分を知り社会を知る教育に変わっていかなければならない。

大きな話をしましたが、今後そんな変化が求められるのかなぁと感じています。



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山崎 将吾|ライフキャリア
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