22歳の僕への手紙~自分には存在価値がないと思うキミへ~

コーチとしての独立を目指している僕ですが、

僕がイメージするターゲットは、

「自分らしく価値を発揮していきたいのに、そのやり方が分からない」

人。つまりは昔の僕です。


この投稿は、そんな当時の僕と、

一生懸命やっているのに、うまくいかない。

自分は社会に、組織に必要とされていないと思ってしまう。

他人の目が気になる。

自分の将来が、不安。

つまるところ、自分に自信がない。

など、あの時の僕と同じような悩みを持っているあなたに贈る手紙です。


この投稿を見て、

自分も変われるかもしれない

これからの自分に少し勇気が持てた

と思ってもらえたら幸いです。

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2006年8月、22歳の僕へ

こんにちは。

僕は2020年にいる、36歳になったキミです。

こんな手紙を急にもらって、驚いたかな?

でも一回心を落ち着けて、最後まで読んでほしい。

きっと、キミの力になれると思うから。


準備はいいかな?


じゃあ、はじめるよ。


キミが自分の価値を信じて、一歩踏み出す勇気を持つために、

この手紙を贈ります。


自分には存在価値がないと思ったキミへ

僕は就活ブログやmixi日記をよく書いていたから、あの当時の出来事やそれにまつわる気持ちは今でもよく覚えている。

2006年5月7日。

就活をはじめて半年くらい経過しても1社も内定が出なかった。

そしてやっと辿り着いた最終面接でも、落ちた。

目前には教育実習が迫っているから、GWまでには内定を獲るって目標を掲げてたっけ。

でも、ダメだった。

そんなキミが、自分の心を吐き出すように書いた日記を今でも覚えている。


※実際のmixi日記

画像1


めちゃくちゃ暗いよ。笑

でも、それだけ一生懸命やってきたんだね。

周りの友達が内定を取っていって、段々素直に祝えなくもなってきていたっけ。そんな自分を、もっと嫌いになっていたね。


でも断言する。


キミの存在価値は絶対にある。

絶対にだ。


もう一度言うよ?


キミの存在価値は、絶対にある!


面接に何十連敗しようが、

最終で圧迫面接を受けて落とされようが、

目標を達成できなかろうが、

キミの存在価値は変わらない。


じゃあ、なぜそれが社会に伝わらないか?

今から少し厳しいことを言うよ?

でも、ちゃんと受け取って力にしてほしい。

それができると思ったから、あえて言うからね。


キミの想いや価値がなぜ社会に伝わらないか。


それは、キミが「本気で考えてない」からだ。

それともうひとつ。

キミに「スキルが備わっていない」からだ。


それぞれ説明するね。


キミはまだ、本気で考えていない

キミにとっては未来の話だから、1人称は僕で話すね。

5月の最終落ちから、教育実習が終わっても僕はモヤモヤしていた。

面接は少し受けたけど、また落ちた。

そして思うんだ。

「やっぱり僕は社会には向いていない。」

評価をしてくれない社会や面接官に嫌気がさし、

就活を辞めて僕は大学のある大阪から実家の三重に帰省して、好き勝手に遊んだ。

就活のことも、面接のことも忘れたかったんだよ。


そんなある日、中学の野球部時代のツレ・武内からご飯に誘われた。

僕はこの日、初めて真剣に自分と向き合うことになるんだ。

どんなことがあったか、会話も含めて伝わるように表現するよ。


車で迎えに来た武内の車の助手席には、見慣れない女性が座っていた。

隣にいるのは、今付き合っている彼女だと紹介される。

高校を卒業後専門学校に入った武内は、地元にある大手スーパーに就職していた。

「仕事、順調?」

車が走り出して、しばらく経ってから僕は聞いた。

「あぁ、あれ辞めたんよ。しんどかってさ。今は実家の居酒屋手伝ってる。」

確か、就職して1年くらいだったはずだ。

僕は驚いたことを隠しながら、話を続ける。

「あぁ、そうなんや。家の仕事か。楽しい?」

「そんな楽しいとかないよ。飯食えたらそれでええって感じ。」

武内は、ハンドルを片手で回しながら、退屈そうにつぶやく。

中学で野球をやっていたときの力強さは、微塵も感じられない。

「今興味あるのは、あたしとの結婚やもんね。」

嬉しそうに、武内の彼女が話しに入ってくる。

武内は面倒くさそうに「まぁ、他にすることもないしな。」とだけつぶやいた。

彼女は不服そうな顔をしながらも、幸せそうだ。

その後、ハンバーグ屋に行って食事をしながら昔話に花を咲かせた。

「今度帰ってきたら、Masakiから連絡してや。ほんじゃ。」

帰りも車で、家の前まで送ってもらった。

走り出した武内の車に手を振る。

車が見えなくなると、僕はすぐに家には入らず近くの田んぼまで歩き出した。

なんとなく、家にそのまま帰る気分にならなかったんだ。

実家は最寄駅から徒歩で50分。

少し歩くと一面が田んぼで多い尽くされている、田舎を絵に描いたようなその場所で、悩み事などがあった時はその広い景色の中にゆっくりと腰を下ろして、一人で考え事をしてたよね。

実家を出て以来、4年ぶりにそこに行った。

思い出していたのは、武内との会話だ。


『そんな楽しいとかないよ。飯食えたらそれでええって感じ。』


人には色んな生き方がある。

もちろん武内の生き方や幸せを否定するわけじゃないよ。

でも、僕はこの田舎だけしか知らず、結婚だけに希望を見出すような生き方をしたくはないと、強く思ったんだ。

仕事なんて適当にやって、わずかな休みを楽しみに生きるなんて人生ではなく、

自分がやっている仕事に夢と誇りを持ちながら毎日を生きるような大人になりたい。

心の底から、そんな気持ちが湧いてきた。

武内と会ったことで、僕は初めて自分と向き合うことができたんだね。


そのあと僕は、

「内定が出るまで帰ってこない」

と宣言して一人で東京に行く。


本気になった人間は強いと、今でも思うよ。

だって、半年以上内定が出なかった人が、

東京に行って2週間で内定を獲得しちゃうんだから。


でもね、その会社も2か月後、不祥事で倒産するんだよ。笑

大学4年12月の出来事だったかな。

でも本気で自分と向き合った僕は強かった。

すぐに東京に向かって、今度は3日で内定を獲得した。


半年以上内定が出なかったのに、最後には2社連続で内定を獲得したんだよ。

内定を獲るまで行動を続けられたのは、

「本気で自分と向き合ったから」

今でもそう思ってる。


アドラー心理学にも書いてあるんだけど、

逆境にある人間は「勇気をくじかれてる」んだ。


そして、うまくいかない自分を正当化しはじめる。

「僕は社会に求められていない人間なんだ。」

「僕にはもともと、向いていなかったんだ。」

そう思うことで、上手くいかない理由をつくり出すことができるからね。


でも、僕は本気で自分と向き合った。

そして、自分が望む生き方をしたいという強い想いが湧きあがった。

それが勇気を生み出したんだよ。


その証拠に、武内と会った日以来自分に存在価値があるかどうかは関係がなくなった。

「絶対に内定を獲る」

「そのための行動が、自分にはできる」

その想いだけで、どんな壁(内定先倒産)が来ても動じることなく進むことができるようになったんだ。

僕に「勇気」が宿った瞬間だった。


でも、想いだけで物事はうまくいかないよね。

そこでもうひとつのテーマだ。

※結構長くなってきてるから、疲れたら一旦休んでね。


キミには、スキルが備わっていない

36歳になった今だからわかるけど、

どうやら僕は「不器用」らしい。

社会人になっても、初めてやることはことごとく上手くいかない。

でも、積み上げていくことで成果を出せる人間なんだよ。


就活をはじめて半年の僕。

この半年を思い出してみてほしい。

ほぼ初めて経験する面接、グループディスカッション。

どれくらい、練習した?


ゼミでは、模擬面接を1回やったよね。

でもそれ以来、ほとんどやってなかったんじゃないかな?


責めてるわけじゃないよ。


でもね、練習もしていない人が初めて経験することを簡単にできるわけじゃないんだよ。

そんな当たり前のことも忘れて、キミは「自分には価値がない」とか言ってたんだ。


確かに、コミュ力が高くて面接が得意な人もいる。

でもどうやら僕は、自己PRの類が苦手なんだよ。

実際、今でも営業は下手だ。笑

でもその代わり、人の話を聴いたりすることは得意みたいだよ。


そんな風に、人には得意不得意というものがある。

それはいい悪いじゃなくて、その人のタイプってだけの話。

「みんな違って、みんないい」っていう、あれのやつだね。


だからこそ、あの時の僕には「自分のタイプを知る」ことが必要だったんだ。

そして、苦手だけど取り組まなきゃいけないことならば練習をする。

そしたら、少しはできるようになっていくんだから。


それをキミは何も考えずに突っ走って、

上手くいかなかったら「自分には価値がない」なんて言っちゃう。


大丈夫。

そんなことを考えなくてもいいんだよ。

キミにないのは価値なんかじゃなくて、経験と練習だったんだから。


まぁ、あの頃の僕は何も考えてなかったからそのまま突っ走っちゃったけど…。

でも1年間就活を続けたおかげで、練習はしなかったけど面接の経験は積めたんだろうね。

結果的に面接を沢山こなしたことで、どんなことを質問されるとかどんな返答を求められているかが何となく分かってきたよね。


回答の仕方が分かってきたことと、

本気で自分に向き合って働く理由を自分の言葉で話せたこと。

それが、最後の2連続内定に繋がったんだろうと思うよ。


だから覚えておいてほしい。

なんでも最初からできるスーパーマンは、ほとんどいないんだ。

目の前の課題と、自分のタイプきちんと分析する。

そして、その課題をクリアするために必要な練習を積み重ねる。


遠回りだと思うかもしれないけど、これが一番の近道なんだ。

あのイチローだって言ってるんだよ?

「小さい事を積み重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道」

ってね。


だから改めて言うけど、

失敗したからといって、キミに価値がないなんてことはないんだ。


今のキミにとっては大きな壁に見えるかもしれないけど、

キミはちゃんとそこに向き合っていく力を持っている。

あの時、ちゃんと自分と向き合った自分を僕は誇りに思うよ。

だからゆっくり進んでいってね。


またピンチの時があったら、手紙を書くから楽しみにしててね。

その時まで、たくさん考えてたくさん学んでください。

では、お元気で。


■自分には存在価値がないと思うキミへ伝えたいこと
・本気で自分と向き合って、本気で考えよう
・自分のタイプを知って、スキルを身につける練習をしよう

Masaki


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山崎 将吾|ライフキャリア
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