「コーチング」と「キャリアコンサルティング」
「人の将来をテーマ・相談事として扱う」ときに、
■ コーチング
■ キャリアコンサルティング
の2つは、良く挙がってくる資格・スキルではないでしょうか?
どちらもいいものなのだろうけど、どっちがどうなの?何が違うの?
と思われる方も多いのではないかなと思います。
この2つ、似ているようで、実はけっこう違うこの2つを、
どちらの資格も取ってみて、
武田なりに感じたことを少しだけ綴ってみたいと思います。
(あくまで個人的な見解です)
一番大きな違いは、ひとことで言うと
「フォーカスする時勢」かと思っています。
どういうこととかと言うと、
キャリアコンサルティングは、これまでの経験=「過去」に
フォーカスして対話を展開するのに対して、
コーチングは、自信の望む姿=「未来」に
フォーカスして対話を展開する、と思っています。
具体的に、展開する際の問いかけの例としては、
キャリアコンサルティング
・ そのきっかけは何だったんですか?
・ いつからそのように考えているんですか?
・そのときどのように感じましたか?
etc.
コーチング
・何が実現できているといいなと思いますか?
・ いつまでにそれを実現したいと思いますか?
・ それが実現できたことをイメージするとどんな気持ちになりますか?
etc.
何となく、違いがわかりますでしょうか?
代表的な質問例ではないかもしれませんが、
敢えて比較しやすい問いかけの仕方を例として書いてみました。
比較すると、
2つの比較
・過去の出来事(きっかけになったこと)⇔未来の出来事(実現したいこと)
・ 過去のとき(きっかけが起きたとき)⇔未来のとき(理想をかなえたいとき)
・ 過去の感情(どんな気持ちになったか)⇔未来の感情(どんな気持ちになるか)
といった感じかなと思います。
一方で、共通していることとしては、
どちらもオープンクエスチョン
(yes or noではない質問。5W1H的な質問。)
を基本に展開して行くのですが、必ずクライアントの
「価値観」について言及して行くことになります。
(直接的に「価値観は?」と聞くことはあまりないように思いますが、実質として)
特に、感情に言及するときに、ぐっと価値観に踏み込んで行くことが
多いような気がします。
ざっくりとした展開の具体例を以下に書いてみます。
キャリアコンサルティング
・ 悩み相談事
↓
・ きっかけとして、過去に何があったのか?
↓
・ そのとき、どんな気持ちになったか?どう思ったか?
↓
・ 大切にしている感情、価値観
↓
・ その価値観に則って、自身の理想はどうありたいのか?
コーチング
・ 悩み相談事
↓
・ どうなっていたい、実現していたいのか?
↓
・ それができると、どんな気持ちになるのか?
↓
・ 大切にしている感情、価値観
↓
・ その価値観に則って、自身の理想をどのように実現していくか?
もう少し、具体的に違いがイメージできましたでしょうか?
「やってみないとわからない」は多々あると思いますが、
少しでもイメージしていただけていたらいいなと思います。
ただ、「違う」のですが、「違う」からこそ、
どちらも良い補完関係にあるのでは?とも思っています。
何なら、この2つは本来セットなのではないか?と思うくらい。。。
この考えについては、またの機会に綴ってみたいと思います。